2010年2月24日水曜日

日本の新型インフルエンザ感染情報:毎日新聞の記事の2010年01月ー02月

日本の新型インフルエンザ感染情報:毎日新聞の記事の2010年01月ー02月
予防接種法:臨時接種、規定見直し 新型感染症に備え類型新設へ--厚労省
 厚生労働省の厚生科学審議会部会は、新型インフルエンザのような感染症に迅速に対応するために、予防接種法の臨時接種の規定を見直して新たな類型を設けることで合意した。厚労省は今国会に改正法案を提出する予定だ。
 予防接種法には、新たな感染症の出現に備え、流行を防ぐ緊急措置として臨時接種の規定があるが、これを適用すると国民に接種の努力義務が課せられる。新型インフルエンザは毒性が季節性とほぼ同じで、ワクチンの感染予防効果も低いことから臨時接種の対象にならず、政府は特別措置法を作り一からの制度設計を迫られた。
 法改正では、臨時接種の枠組みに接種の努力義務を課さない類型を新設し、新たな感染症の毒性やワクチンの効果などに応じて適用を振り分ける。いずれの場合も副作用被害に対する国の補償が受けられる。従来の臨時接種は無料(全額公費負担)だが、新たな類型の費用負担は部会で今後検討する。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月31日 東京朝刊


新型インフルエンザ:60代男性死亡 県内4人目 /宮崎
 県は29日、高千穂町の60代男性が新型インフルエンザに感染し死亡したと発表した。男性には慢性腎疾患や糖尿病などの持病があった。
 県健康増進課によると、男性は18日に発熱し医療機関を受診した。タミフルやリレンザを処方されたが40度以上の熱が続き28日、死亡した。
 男性は予防接種を受けていたが、持病の肥厚性硬膜炎の治療薬の影響で免疫が抑制された状態だったという。県内の新型インフルエンザによる死者は4人目。
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毎日新聞 2010年1月31日 地方版


臨時接種:規定見直しへ 新型感染症に備え
 厚生労働省の厚生科学審議会部会は、新型インフルエンザのような感染症に迅速に対応するために、予防接種法の臨時接種の規定を見直して新たな類型を設けることで合意した。厚労省は今国会に改正法案を提出する予定だ。
 予防接種法には、新たな感染症の出現に備え、流行を防ぐ緊急措置として臨時接種の規定があるが、これを適用すると国民に接種の努力義務が課せられる。新型インフルエンザは毒性が季節性とほぼ同じで、ワクチンの感染予防効果も低いことから臨時接種の対象にならず、政府は特別措置法を作り一からの制度設計を迫られた。
 法改正では、臨時接種の枠組みに接種の努力義務を課さない類型を新設し、新たな感染症の毒性やワクチンの効果などに応じて適用を振り分ける。いずれの場合も副作用被害に対する国の補償が受けられる。従来の臨時接種は無料(全額公費負担)だが、新たな類型の費用負担は部会で今後検討する。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月30日 20時44分

新型インフルエンザ:ワクチン接種後、80代女性が死亡 「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年1月30日 東京朝刊

新型インフルエンザ:タミフル耐性、死亡例で県内初確認 /新潟
 県は29日、新型インフルエンザに感染し18日に死亡した県内の男性(71)から、治療薬タミフルに耐性を示すウイルスを確認したと発表した。タミフル耐性のウイルスは県内では4例目だが、死亡例では初めて。
 県によると、男性は肺気腫の持病があり、昨年12月17日に発症した。同20日にタミフルを処方されたが、改善せず入院。今年1月初旬に回復したが、細菌性肺炎を併発して死亡した。
 男性から採取したウイルスを検査し、今月21日にタミフル耐性を示す遺伝子変異を確認。治療薬リレンザには耐性を示さなかった。【岡田英】
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毎日新聞 2010年1月30日 地方版


新型インフルエンザ:さいたま市の83歳男性死亡 /埼玉
 さいたま市は29日、新型インフルエンザに感染した疑いのある市内在住の男性(83)が、肺炎で死亡したと発表した。28日にA型の感染が確認されており、市は新型の感染者と見ている。県内の死者は、疑い例を含め9人目。男性は28日に発熱し、肺炎による呼吸困難のため入院して酸素投与を受けたが、29日未明に亡くなった。末期の胃がんを患っていた。【稲田佳代】
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年1月30日 地方版


新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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9月号
毎日新聞 2010年1月29日 20時05分


インフルエンザ:患者数、再び注意報レベル超す /栃木
 県健康増進課は28日、先週(18~24日)の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が、今後大きな流行が発生する可能性が高い注意報レベル(10人以上)を超える10・01人になったと発表した。前週比で約56%増。インフルエンザの患者数は減少傾向にあったが、8週間ぶりに増え、再び注意報レベルを超えた。
 同課は「季節性インフルエンザはほとんど確認されておらず、増加傾向は新型インフルエンザによる影響と考えられる」としている。保健所別では、宇都宮市保健所管内で前週比で患者が倍増したほか、すべての保健所で増えている。【葛西大博】
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新型インフルエンザ:4歳男児が死亡--名古屋市 /愛知
 名古屋市は26日、新型インフルエンザに感染した同市内の男児(4)が死亡したと発表した。男児に基礎疾患はなく、死因は症状からインフルエンザ脳症か心筋炎の可能性が高いという。市内の新型インフルエンザ感染患者の死者は8人目。
 市健康増進課によると、男児は23日に38度台の発熱があり、24日に心肺停止状態となった。救急搬送されたが同日、死亡した。26日の検査で新型インフルエンザと確認された。
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毎日新聞 2010年1月27日 地方版

インフルエンザ:国産初、治療薬「ラピアクタ」発売 点滴で1回投与--塩野義製薬
 塩野義製薬は26日、点滴のインフルエンザ治療薬「ラピアクタ」を27日に発売すると発表した。国内開発のインフルエンザ治療薬は初めてで、3月末までに約70万人分を供給する。飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザに次ぐ第3の治療薬で、新型を含むA、B型インフルエンザが対象。5日間投与するタミフル、リレンザと異なり、通常は点滴で1回(約15分間)の投与で済む。人工呼吸器を装着する重症患者にも使いやすく、治療薬選択の幅が広がる。
 世界初の販売となるため、塩野義はすべての患者に副作用調査を行う。小児用も年度内に厚生労働省に製造販売承認の追加申請する準備を進めている。
 塩野義が米国のバイオベンチャーのバイオクリスト社から日本での開発・販売権を取得し、07年から開発を進めてきた。09年10月に厚生労働省に製造販売の承認申請をし、今月13日に承認を取得した。申請から承認まで通常は1年程度かかるが、新型インフルエンザの流行を受けて同省が優先審査品目に指定し、短期間で承認した。【久木田照子】
 ◇タミフルより「効果が顕著」--メーカー臨床試験
 90年代に登場したタミフルは近年、耐性ウイルスの出現が問題となっている。今回の新薬はタミフルと同じく、ウイルス表面にある酵素の働きを邪魔することで、感染が広がらないようにする。長崎大病院の河野茂病院長(呼吸器感染症)は「タミフルの作用する酵素が1カ所なのに対し、新薬は3カ所で作用するため、より効果がある」と話す。
 新薬について塩野義が行った臨床試験では、発熱患者への24時間の効果はタミフルよりも顕著だったという。
 また、飲まずに点滴で静脈に直接投与するため、河野院長は「消化器系の副作用も少ない」と説明する。【高野聡】
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塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売 点滴型
毎日新聞 2010年1月27日 東京朝刊


パンデミックに挑む:山口照英さん=国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部長
 ◇大量のワクチン製造に細胞培養法の承認必要--山口照英さん(60)
 <医薬品を短期間で大量に製造する手法「細胞培養法」の安全性などを分析する専門的立場から新型インフルエンザワクチンの評価に携わる。パンデミック(大流行)に対応するため、国内での細胞培養法の開発の必要性を訴える>
 研究所では、ワクチンなどたんぱく質性の医薬品を扱い、安全性、有効性を保証するための評価をしている。
 細胞培養法は無限に増殖できるようにした動物の細胞を培養タンクで増殖させ、ウイルスを増殖させたり、たんぱく質を生成させる手法。国内でも日本脳炎ワクチンなどで実用化されている。
 インフルエンザワクチンでは培養のため鶏卵を使う伝統があり、細胞培養法は承認されてこなかった。だが、人間が免疫を持っていない未知の感染症が大流行すれば、短期間に大量のワクチンが必要になる。産卵の準備をしていては絶対に対応できないため、細胞培養法の承認が必要だ。
 強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)に対応するワクチン開発が進んでいる。国民の健康と安全を守るためには、ワクチン製造をはじめ、国の関与が欠かせない。大量に増殖することでウイルスの変異は起きないかなど、製造法に関する評価項目の確立を目指す。【聞き手・関東晋慈】
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 ■人物略歴
 ◇やまぐち・てるひで
 兵庫県生まれ。神戸大理学部生物学科卒。東京都臨床医学総合研究所を経て、87年から国立衛生試験所(現・国立医薬品食品衛生研究所)で一貫して生物医薬品の業務に携わる。06年から現職。
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プレパンデミック(大流行前)ワクチン
毎日新聞 2010年1月27日 東京朝刊


新型インフルエンザ:きょうから全員にワクチン接種開始 /岩手
 県新型インフルエンザ対策本部は、基礎疾患を持たない健康な成人(19~64歳)と1歳未満の小児へのワクチン接種を27日から開始すると発表した。これですべての人の接種スケジュールが確定したことになる。ワクチンの在庫状況によっては接種を待ってもらう場合もあるという。
 ただ、1歳未満の小児については接種で免疫をつけることが医学的に難しいとされており、県保健衛生課の佐々木信総括課長は「保護者は、有益性とリスクを考慮の上で接種させてほしい」としている。【岸本桂司】
毎日新聞 2010年1月27日 地方版


新型インフルエンザ:ワクチン余る ピーク過ぎ警戒感薄れ? 県「接種を」 /滋賀
 ◇県「重症化予防に接種を」
 新型インフルエンザ流行のピークが過ぎて警戒感が薄れたためか、ワクチンの接種が進んでいない。県によると優先接種対象者約60万人のうち接種者は4分の1の約15万人(昨年12月末現在)。約13万6000回分の在庫を抱える県は「依然として重症者は出ている。重症化予防のためにも積極的に接種してほしい」と呼び掛けている。【後藤由耶】
 県教委の調べでは、公立の幼稚園から高校までの園児・児童・生徒約18万4600人のうち、約32%にあたる約5万8800人(20日現在)が新型インフルに感染した。県内の定点医療機関を受診した患者は、昨年11月末の1週間の51・44人をピークに減り続け、今月11~17日までの1週間には11・12人にまで減少した。
 県では昨年10月から順次、医療従事者や基礎疾患のある患者、妊婦らを優先して接種を進め、今月16日には全県民に接種対象を拡大した。しかし、接種希望者は少なく、ワクチンが余る事態になったという。大津市民病院の病院総務課は「一般の接種希望が低調。ワクチンが余るかもしれない」と話す。今年に入り、県には医療機関から「返品できないか」という問い合わせが寄せられているという。
 ただ、全国的には新型インフルによる死者数は昨年11月以降、週に10人前後で推移しており、減少傾向はうかがえない。国が今月13~19日の1週間に公表した死者数は13人に上り、うち11人は30歳以上の基礎疾患を持った人だった。このため県は、「特にぜんそくなどの基礎疾患がある人や、妊婦は接種してほしい」としている。
毎日新聞 2010年1月27日 地方版


塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売 点滴型
 塩野義製薬は26日、点滴のインフルエンザ治療薬「ラピアクタ」を27日に発売すると発表した。国内開発のインフルエンザ治療薬は初めてで、3月末までに約70万人分を供給する。飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザに次ぐ第3の治療薬で、新型を含むA、B型インフルエンザが対象。5日間投与するタミフル、リレンザと異なり、通常は点滴で1回(約15分間)の投与で済む。人工呼吸器を装着する重症患者にも使いやすく、治療薬選択の幅が広がる。
 世界初の販売となるため、塩野義はすべての患者に副作用調査を行う。小児用も年度内に厚生労働省に製造販売承認の追加申請する準備を進めている。
 塩野義が米国のバイオベンチャーのバイオクリスト社から日本での開発・販売権を取得し、07年から開発を進めてきた。09年10月に厚生労働省に製造販売の承認申請をし、今月13日に承認を取得した。申請から承認まで通常は1年程度かかるが、新型インフルエンザの流行を受けて同省が優先審査品目に指定し、短期間で承認した。
 国内では第一三共、富山化学工業もインフルエンザ治療薬の開発を進めている。【久木田照子】
 ◇タミフルより効果が顕著…メーカー臨床試験
 90年代に登場したタミフルは近年、耐性ウイルスの出現が問題となっている。今回の新薬はタミフルと同じく、ウイルス表面にある酵素の働きを邪魔することで、感染が広がらないようにする。長崎大病院の河野茂病院長(呼吸器感染症)は「タミフルの作用する酵素が1カ所なのに対し、新薬は3カ所で作用するため、より効果がある」と話す。
 新薬について塩野義が行った臨床試験では、発熱患者への24時間の効果はタミフルよりも顕著だったという。また、飲まずに点滴で静脈に直接投与するため、河野院長は「消化器系の副作用も少ない」と説明する。【高野聡】
英訳
毎日新聞 2010年1月26日 19時19分(最終更新 1月26日 21時15分)

新型インフルエンザ:高知の40代女性死亡--県内2人目 /高知
 高知市は25日、新型インフルエンザに感染した同市内の40代無職女性が死亡したと発表した。新型インフルエンザワクチンは未接種で、死因は細菌性肺炎。糖尿病の基礎疾患があり、免疫力が低下したため細菌の感染を併発したとみられるという。
 同市新型インフルエンザ危機対策本部によると、新型インフルエンザ感染者の死亡は県内2人目で、全国では178人目。感染源は不明で、周囲への感染は今のところ確認されていない。
 女性は先月21日、全身のだるさなどの症状が出たため簡易検査を受けたが陰性だった。翌22日夜に発熱や呼吸困難など症状が悪化し、再度の簡易検査で陽性だったためタミフルを投与。市内の病院に入院し、先月24日、遺伝子検査(PCR検査)で新型インフルエンザ感染が確認された。その後、今月24日午後4時に死亡した。【千脇康平】
【関連記事】
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訪日外国人:6年ぶり減少…不景気、インフル、円高響く
毎日新聞 2010年1月26日 地方版

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