2010年2月26日金曜日

スペインの新型インフルエンザ(ブタ風邪)感染状況 2010年02月23日現在

スペインの感染病研究所のINSTITUTO DE SALUD CARLOS III によると、今までのスペインのインフルエンザヴィールス検出検査の結果、1万0705件が検出され、そのうち99%の1万0578件がインフルエンザ(風邪)Aで、そのうち 0'02%の2件がインフルエンザAH1で、0'08%の8件がインフルエンザAH1N1で、インフルエンザAH1N1は0件で、0'09%の9件がインフルエンザAH3で、0'28%の28件がインフルエンザAH3N2で、99'5%の1万0123件が新型インフルエンザ(ブタ風邪)AnH1N1で、1'1%の117件がインフルエンザBで、0'09%の10件がインフルエンザCだった、2010年第6週の02月01日から02月07日までの新型インフルエンザ(ブタ風邪)発生率は、人口10万0000人につき15'74件だった。新型インフルエンザ感染発生率の最高は、2009年の第46週の人口10万0000人につき372'70件だった。検体のインフルエンザ陽性反応は、最高の時は、2009年の第43週の69%で、2010年の第6週02月01日から07日までは、インフルエンザ感染率は1'3%だった。新型インフルエンザ(ブタ風邪)感染死亡率(致死率)は、大寒波の2009年第46週2009年11月15日から11月21日からの風邪感染発生率最大時から、約5週間おくれて、ブタ風邪感染死亡率(致死率)は、最大の1000人の感染者のうち1人 0'01%に達した。 今までに12件の新型インフルエンザ(ブタ風邪)変異ヴィールスD222G(D225G)がスペインで発見された。アンダルシア地方で3件、カスチリャ=ラ=マンチャ地方で4件、ガルシアで2件、バスク地方で3件 発見されている。それに今までに57件の新型インフルエンザ(ブタ風邪)変異ヴィールスD222E(D225E)が発見されている。

Instituto de Salud Carlos III
http://www.isciii.es/htdocs/centros/epidemiologia/boletin_red/IS-100222-WEB.pdf

Weekly Influenza Surveillance Overview
06/2010 (08 FEB 2010 - 14 FEB 2010)
http://ecdc.europa.eu/en/activities/surveillance/EISN/Newsletter/100219_EISN_Weekly_Influenza_Surveillance_Overview.pdf

2010年2月24日水曜日

新型インフルエンザ:発症後の異常行動は全国で151例
 厚生労働省の研究班は30日、新型インフルエンザ発症後に飛び降りるなど生命に影響が及ぶ可能性がある重度の異常行動が9月25日~11月15日の間、全国から151例報告されたと公表した。
 報告例は1~17歳で、11歳と13歳がそれぞれ21例で最多。平均は9・87歳で例年より1歳程度高かった。発熱から24~48時間後に異常行動が見られたケースが5割を超えた。異常行動は季節性インフルエンザでも報告されており、昨シーズンは計179例、一昨年は77例。
 研究班は「新型に注目が集まり報告が多い可能性もあるが、例年の季節性による異常行動に比べ発生頻度が今のところ高く、今後も増加する恐れがある。発症時は注意深く見守ってほしい」としている。【関東晋慈】
毎日新聞 2009年12月1日 東京朝刊


新型インフルエンザ:メッカ巡礼もマスク姿で--サウジアラビア
 【カイロ支局】イスラム教徒の重要行事「ハッジ(大巡礼)」が最高潮を迎えているサウジアラビアの聖地メッカ。新型インフルエンザの感染拡大への警戒態勢が続き、感染予防のため、マスク姿の巡礼者が目立っている。
 今月に入り、ハッジのためメッカを訪問したイスラム教徒は海外からの約160万人を含む約300万人。すでに海外からの巡礼者4人が同国到着後に新型インフルエンザで死亡している。
毎日新聞 2009年11月28日 東京朝刊


新型インフルエンザ:基礎疾患なし、女性が死亡--県内で2人目 /青森
 青森市は27日、市内の50代女性が新型インフルエンザの感染で死亡したと発表した。女性に基礎疾患はなかった。県内の死亡は2人目。市保健所によると、女性は25日に風邪の症状で市販の風邪薬を服用。26日に40度の熱があった。27日午前1時ごろ、女性が冷たくなっているのに家族が気づき、救急搬送されたが同3時50分ごろに死亡が確認された。【矢澤秀範】
毎日新聞 2009年11月28日 地方版


新型インフルエンザ:患者急増、1医療機関あたり71.25人--全国2位 /福井
 16~22日の一週間で、県内1医療機関当たりの新型インフルエンザ患者数が71・25人になり、前の週の約2倍に急増している。県新型インフルエンザ対策本部は26日、改めてうがいや手洗いなどの徹底を呼びかけた。
 健康福祉部の多田和正企画幹と健康増進課の一戸和成課長によると、1医療機関当たりの患者数71・25人は、大分県の77・21人に次ぎ全国で2番目。25日現在、県内で新型インフルエンザによる入院患者は42人おり、うち15歳未満は37人で全体の約9割を占める。
 特に大型医療機関に患者が集中し、福井市の県立病院では連休となった今月21~23日の外来患者約650人のうち、約270人が新型インフルエンザとみられる患者だった。
 多田企画幹は「夜間や休日に患者が地域の中核病院に集中している。特に夜間の場合、軽症なら翌日に受診を」と話した。【大久保陽一】
毎日新聞 2009年11月27日 地方版


新型インフルエンザ:平均患者数が全国最多--16~22日、定点医療機関 /大分
 ◇5歳未満が増加傾向
 県の新型インフルエンザ対策本部会議が26日開かれ、県内の定点医療機関の新型インフル患者数(16~22日)の平均77・21が全国最多だったことが報告された。5歳未満の患者数が増加傾向にあるという。
 また、健康な幼児(1歳~就学前)対象のワクチン接種(12月3日開始)を受けられる403医療機関のリストを同日、県のホームページで公表した。また、別の医療機関372では、かかりつけ患者のみが受けられる。県は「対象者全員分のワクチンが確保できている。連絡は慌てず、なるべく住居地の自治体で受けて」と呼びかけている。【小畑英介】
毎日新聞 2009年11月27日 地方版


新型インフルエンザ:感染者、再び急上昇 全国最悪か /大分
 ◇16~22日、1医療機関77・21人
 増加ペースに陰りが見られていた県内の新型インフルエンザ感染者数が、再び急上昇に転じた。県健康対策課が24日発表した今月16~22日の新規感染者は1医療機関あたり77・21人。全国ワースト2だった前週(53・64人)から激増。前週のワースト1は愛知県の58・7人で、他県の集計はそろってないが、大分が全国最大の流行地になった可能性もある。【梅山崇】
 この期間の新規感染者総数は4478人で、年代別に見ると、0~9歳2617人、10代1561人、20代84人、30代120人、40代以上96人。感染の中心は乳幼児に移りつつあるとみられる。
 最多は北部保健所管内(宇佐、中津、豊後高田市)の122・3人で、警報基準値の4倍以上。大分市は今月2~8日の68・81人から9~15日は57・13人に減ったのに、今回は75・38人に再上昇。健康対策課は今月初旬、県内の総感染者数見込みを30万人から10万人に修正し、感染ピークを9~15日と見立てたが、「全く分からなくなった」と撤回した。
 また、県はこの日、次回ワクチン接種開始が12月3日になると発表。新たに健康な幼児(1歳~就学前)も対象に。幼児は全4万5000人分が今回で用意できるという。接種可能な406医療機関のリストは26日午後に県ホームページに掲載されるほか、28日の毎日新聞に広告が出る。
 この日は、「1歳児未満の保護者」と「健康な小4~6年」を12月28日に、中学生を1月前半に接種開始する前倒し計画も公表。輸入ワクチンを利用する予定だった65歳以上は、海外で重い副作用が出ており、1月後半だったのを2月後半に遅らせる見通し。
毎日新聞 2009年11月25日 地方版
新型インフル:余るワクチン 欧米でWHO非難も
 世界保健機関(WHO)は23日、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が最悪期を過ぎたかどうかを検討するため、専門家による緊急委員会を開いた。多くの国・地域で感染ペースが鈍化する中、「最悪期を越えた(ポスト・ピーク)」と認定するか議論されている。結論は24日に公表される。一方、大量発注で余ったワクチンの始末に追われる欧米では、パンデミックとしたWHOの判断の妥当性をめぐり議論が浮上。今後の対策に微妙な影を投げかけている。
 「(昨年6月に出した)パンデミック宣言や各国に推奨した対策は、製薬会社の不当な影響を受けて行われたものではない」
 WHO事務局長特別顧問で新型インフルエンザ対策責任者のフクダ博士は先月26日、欧州会議(本部・仏ストラスブール、加盟47カ国)のヒアリングで真っ向から反論した。
 言わずもがなの釈明を迫られたのは、同会議保健委員長でドイツ人医師のボーダルク博士が「偽りの宣言を発した経緯を明らかにすべきだ」との動議を出したため。同博士は英仏メディアで「WHOのある人々は製薬会社とつながっており、(各国にワクチンを過剰注文させるため)恐怖心を拡大させた。こんな厳戒態勢を敷く理由はなかった」などと非難していた。
 焦点の一つはパンデミックの定義。WHOは数年前まで「多数の人々が感染または死亡する」事態としていたが、今回の宣言に当たり「人々が免疫を持っていないウイルスが大陸を超えて広がる」事態にハードルを下げた、という指摘だ。フクダ博士は「症状の重さは流行の過程で変わり得る。我々の仕事は予防で、被害を減らすことだ」と説いたが、欧州会議は一連の経緯を検証することを決めた。
 欧米でWHOが批判されるのは、金融経済危機に伴う財政難で予算の“無駄遣い”に世論が過敏になっている事情もある。推計では、欧州全体で薬とワクチンの準備に充てられた予算は総額120億ユーロ(約1兆4850億円)。WHOが当初2回接種を推奨したことから、人口を上回る量を確保した国も多く、製薬会社は収益を大きく伸ばした。
 ところが、実際に使用されたワクチンは想定を大幅に下回った。各国はワクチンの余剰を減らすため製薬会社と交渉。先月、ドイツが注文した5000万接種分の3割削減で合意。仏も約半分を削減した。両国は十数億~数百億円を支払わずに済んだが、残りを使い切れるか不明だ。一方、AP通信によると、ポーランドはワクチンを一切輸入していないが死亡率は他の欧州諸国と大差なかった。
 だが、欧米のWHO批判は「富める国のエゴ」の側面も否定できない。WHOは余剰ワクチンを途上国などに振り分けることを推進しているが、先進諸国は「予算の無駄」批判を恐れて余剰分を解約・売却しようとするため、なかなか進まない。
 WHO担当者は警告する。「自国優先の論理と地球全体の要請の間には、ずれがある。はるかに毒性の強い鳥インフルエンザが大流行したら、世界がバランスよく迅速に対応できるだろうか」【ジュネーブ伊藤智永】
 ◇国内患者も減少傾向
 国内では既に「昨年11月末に新型インフルエンザ流行のピークを越えた」(厚生労働省)とみられている。また、日本の新型インフルエンザ対策は国内の流行状況を基準とするため、WHOのパンデミック宣言や「最悪期は過ぎた」という判断の影響は受けない。
 国立感染症研究所によると、インフルエンザの定点医療機関(全国約5000カ所)調査では2月14日までの週で、3週連続で患者数は減少し、全都道府県で注意報レベルを下回った。全国で医療機関を受診した推計患者数は計約2043万人。入院報告数は計1万7360人で、死者数は193人だ。
 ワクチン接種も下火になっている。国産ワクチンが約5400万回分生産されたほか、国は輸入ワクチン9900万回分の購入契約を結んだ。だが、国産ワクチンは1月末時点で全体の約14%に当たる約737万回分が余り、輸入ワクチンの初回出荷(2月8日)は4都県でわずか136回分にとどまっている。
 政府は昨年9月、ワクチン調達が困難な途上国を支援するため、約11億円の緊急無償資金協力を行うと発表した。しかし、需要が伸びないため今後大量に余るとみられるワクチンについては、途上国への売却や贈与はせず、一部を解約できるよう海外メーカーと交渉を続けている。
 厚労省は「輸入ワクチンの有効期限は1年間で、年内に再び流行する可能性もある。国民のワクチン接種への意識は低くなったが、何かのきっかけで接種への意識が高まることも考えられ、備蓄は必要だ」(結核感染症課)と説明している。【関東晋慈】
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毎日新聞 2010年2月24日 0時51分


ヒブワクチン:「全員に」未接種で子亡くした両親訴え
 「『任意』のワクチンなので、まさか死ぬような病気になるとは思っていなかった」。「インフルエンザ菌b型」(ヒブ)による細菌性髄膜炎で昨年12月に亡くなった山口県周南市の齋藤伊吹(いぶき)ちゃん(1歳9カ月)の両親が心情を語った。ヒブワクチンは08年12月に任意接種が始まったが、伊吹ちゃんは未接種。国は公費で全員に接種する定期接種化の検討を始めたばかりで、家族らは「一刻も早い定期接種化を」と訴える。【田村彰子】
 伊吹ちゃんは昨年11月23日夜に発熱。当初は新型インフルエンザが疑われたが、24日に容体が悪化して脳死状態になり、26日にヒブへの感染が判明。12月1日に母親(36)の腕の中で亡くなった。
 外で遊ぶのが大好きな男の子。童謡「汽車ぽっぽ」が好きで、メロディーに合わせて片言で歌った。父親の齋藤学さん(36)は「今もその歌を聞くことができない」と語り、母親は「暖かくなったら外にいっぱい連れていこうと思っていたのに」と声を詰まらせた。
 ヒブへの感染が分かった時、母親は「かかりつけ医のところに、そんなことが書かれた紙が張ってあったかもしれない」とぼんやりと思い出した。だが、「『任意』ということで、危険度も『定期』よりワンランク落としているのかと思っていた」と振り返る。
 伊吹ちゃんを診察した周南市の「たにむら小児科」の谷村聡院長も「任意接種である限り、病気の怖さとワクチンの必要性を説明するには限界がある」と悔しさをにじませる。齋藤さんは「周囲には『インフルエンザで亡くなった』と誤解している方もいる。伊吹はヒブの怖さを知らせ、『ワクチンを定期接種にしてほしい』とのメッセージを残してくれたと思う。一人でも多くの子どもの命を助けてほしい」と訴えた。
 厚生労働省は厚生科学審議会の部会で、予防接種法改正も視野に定期接種化を含め議論する。だが、新型インフルエンザへの対応が先行し、ヒブの具体的な議論は来年度以降にずれ込む見通しだ。
 ヒブに詳しい国立病院機構三重病院の神谷斉名誉院長は「国が効果や安全性を考慮し、ワクチンを認可しているのに、任意で勝手に接種しなさいという方針は理論的に矛盾している」と指摘している。
 ◇ことば ヒブワクチン
 生後2カ月以上の乳幼児に接種し、菌への抵抗力が生じる5歳以上は必要ないとされる。インフルエンザ菌b型(ヒブ)はインフルエンザ患者から見つかったため、その名が付いたが、インフルエンザとは無関係。日本では年間約600人の乳幼児が発症し、死亡率約5%。約20%に重い後遺症が残るとされる。世界保健機関(WHO)が98年、乳児への定期接種を勧告し、08年末時点で133カ国が実施。日本は任意接種のため、多くの自治体では全額自己負担で1回7000~8000円かかる。通常、4回接種する。
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<特集>子育て・教育のページ
毎日新聞 2010年2月21日 2時32分(最終更新 2月21日 2時32分)


新型インフルエンザ:患者の女性死亡 因果関係は否定 /福岡
 北九州市は19日、市内の医療機関に入院中だった新型インフルエンザ患者の女性(42)が死亡したと発表した。女性は基礎疾患があり、ワクチンは接種していなかったが、直接の死因はサイトメガロウイルス感染による肺炎で、新型インフルエンザとの因果関係はないという。
 市保健衛生課によると、女性は昨年12月28日に血液疾患の治療で入院後、1月9日に発熱。その際、タミフルを投与され、同14日に症状は治まったが、今月13日に容体が悪化して死亡。医療機関の依頼で市が調査した結果、新型インフルエンザ感染を確認した。
 サイトメガロウイルスはヘルペスウイルスの一種で、免疫機能が低下した人に病気を引き起こすという。
〔北九州版〕
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毎日新聞 2010年2月20日 地方版


新型インフルエンザ:36歳男性が死亡 基礎疾患なし /東京
 都は16日、新型インフルエンザに感染した都内の男性(36)が15日に死亡した、と発表した。男性に基礎疾患はなかった。
 都福祉保健局によると、男性は8日に発熱を訴え、近所の診療所を受診。インフルエンザA型と判明したため、タミフルを処方された。10日に脱水症状となり緊急入院。その後新型インフルエンザが確定したが、溶血性連鎖球菌感染症による敗血症の併発も確認され、15日に死亡した。死因は敗血症性ショックだった。【江畑佳明】
〔都内版〕
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月17日 地方版

新型インフルエンザ:患者数、2週連続で減少
 厚生労働省は12日、インフルエンザの定点医療機関(全国約5000カ所)調査で、1~7日の1施設当たりの患者報告数が4・26(前週6・46)だったと発表した。2週連続の減少で、注意報レベルとされる10を超えた都道府県は、山梨(10・70)、福井(10・53)、沖縄(10・12)だけになった。新型以外の季節性インフルエンザの流行は確認されていない。
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新型インフル:流行で急性脳症が急増…5~9歳を中心に
毎日新聞 2010年2月13日 東京夕刊


新型インフルエンザ:流行で急性脳症が急増 5~9歳を中心に
 インフルエンザによる急性脳症の発生報告が、例年に比べ急増していることが、国立感染症研究所のまとめで8日分かった。新型インフルエンザの流行が影響しているとみられる。専門家は、ワクチンによる感染予防や早めの受診を呼びかけている。
 脳症は、体内に侵入したウイルスへの免疫反応が過剰になって起きるとされる。インフルエンザ発症後1~2日で発症し、長く続くけいれん、幻覚などの意識障害が特徴だ。
 感染研が全国約5000医療機関からの報告をまとめたところ、「新型」の流行が始まった昨年7月以降の脳症患者は285人(1月24日現在)で、新型によるものが84%を占めた。年齢は7歳が39例(13・7%)と最多で、5~9歳が中心だった。病院側から回答があった118例のうち8人が死亡、14人に後遺症が残った。
 一方、季節性インフルエンザによる従来の報告数は毎シーズン40~50件程度で、患者も0~4歳が中心という。
 新型のウイルスは肺まで達しやすく、それが脳症につながりやすいとの指摘がある。関心の高まりで報告数が増えている可能性もあるという。感染研感染症情報センターの安井良則・主任研究官は「新型の感染者は減少傾向にあるが、子どもの様子を注意深く観察し、早めの受診を心がけてほしい」と話す。【関東晋慈】
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タミフル訴訟:あす判決 父親「副作用認め、被害者救済に」--地裁 /岐阜
新型インフルエンザ:4歳男児が死亡--名古屋市 /愛知
毎日新聞 2010年2月9日 東京夕刊

新型インフルエンザ:50代男性が死亡 山口県4人目
 山口県は8日、新型インフルエンザに感染した山口市の50代の男性が死亡したと発表した。死因は肺炎で、基礎疾患はなく、ワクチンの接種を受けていなかった。県内での死亡は4人目。
 健康増進課によると、1月25日、発熱し市内の病院に受診したが、治まらないため26日に市内の別の病院に救急搬送され、重症肺炎と診断された。2月3日、遺伝子検査でインフル感染が確認され、抗インフル薬を投与されたが、7日に死亡した。県内での死者は昨年12月6日以来、2カ月ぶり。
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毎日新聞 2010年2月9日 西部朝刊


短信:新型インフルで中3男子死亡 /千葉
 県は8日、新型インフルエンザに感染した印旛保健所管内の中学3年生男子(15)が死亡したと発表した。死因は新型インフルエンザウイルスによる急性心筋炎。男子生徒に基礎疾患はなく、ワクチンは未接種だったという。新型インフルエンザによる死亡は県内3例目。県健康危機管理対策本部によると、男子生徒は1月11日に発熱とのどの痛みを発症。12日に呼吸停止し緊急搬送され治療を受けたが、2月8日に死亡した。感染経路は特定できていないという。
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9月号
新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月9日 地方版


新型インフルエンザ:長野の70代女性が死亡--県内4人目 /長野
 長野市保健所は8日、新型インフルエンザに感染した長野市在住の70代女性が死亡したと発表した。死因はインフルエンザによる心不全。女性はうっ血性心不全や心室細動など基礎疾患があり、主治医の判断でワクチンは接種していなかった。新型インフルエンザの感染(感染疑いを含む)による死者は県内で4人目。
 市保健所によると、女性は昨年から市内の病院に入院しており、1月23日に発熱し、24日にいったん下がったものの、28日に再び38・2度まで上がった。簡易検査でA型インフルエンザに陽性反応が出たため、タミフルを投与し解熱したが、翌29日に症状が悪化、市内の別の病院に転院し、人工呼吸器を付けて治療した。
 2月2日にはPCR(遺伝子)検査で新型インフルエンザの陽性反応が出て、症状が回復しないまま7日に死亡した。医師などの病院関係者や他の入院患者、家族らからインフルエンザ感染は報告されておらず、感染経路は不明という。【小田中大】
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9月号
新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月9日 地方版

新型インフルエンザ:治療薬タミフル耐性ウイルス、県北の70代男性から検出 /福島
 県は5日夜、新型インフルエンザに感染した県北地方の70代男性から、県内で初めて、治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスを検出したと発表した。
 県医療看護課によると、男性は昨年11月22日に発熱し、同24日にせきの症状が出るなど呼吸状態が悪化して肺炎で入院。簡易検査でインフルエンザA型陽性を示したため、タミフルを処方された。その後、遺伝子検査で新型感染が確認されたが回復し、12月12日に退院した。
 1月28日に県衛生研究所でウイルスの遺伝子解析を行ったところ、遺伝子変異が見つかった。今月5日に国立感染症研究所で検査した結果、タミフルへの耐性を持つことが分かった。別の治療薬「リレンザ」の耐性はなかった。タミフル耐性のウイルスは、全国では4日までに46例確認されている。【関雄輔】
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薬事法違反:容疑でタミフル輸入代行業者ら6人を逮捕
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塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売 点滴型
毎日新聞 2010年2月7日 地方版


ニュースBOX:新型インフルで県内5人目死者 /茨城
 県保健予防課は5日、つくば保健所管内に住む40歳代の男性が同日、新型インフルエンザウイルスによる劇症型心筋炎で死亡したと発表した。男性に持病はなかった。県内の新型インフルエンザ感染による死亡は5人目。
 同課によると、男性は高熱で診察を受けた今月1日に意識障害に陥ったまま、意識が回復せず、5日朝に死亡した。2日のPCR(遺伝子)検査で新型ウイルスへの感染が確認されていた。
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毎日新聞 2010年2月6日 地方版


新型インフルエンザ:女性2人が死亡 死者、計6人に /静岡
 県は4日、富士保健所管内に住む80代の女性が新型インフルエンザによる呼吸不全で亡くなったと発表した。浜松市保健所も同日、新型インフルエンザにかかった浜松市中区の60代の女性が肺炎で死亡したと発表した。ともに持病があったという。県内で新型インフルエンザに感染し亡くなったのは計6人となった。
 県によると、80代の女性は先月6日、風邪の症状などを訴えて入院。急性心筋こうそくとうっ血性心不全と診断された。遺伝子検査で新型インフルエンザに感染していることが同9日に判明し今月2日に死亡した。
 浜松市保健所によると、60代の女性は持病で入院中の先月28日に発熱。今月2日、インフルエンザの簡易検査で陽性を示したためタミフルを投与したが、3日に亡くなった。遺伝子検査の結果が4日に分かり、新型インフルエンザ陽性と確認された。【瀬上順敬、松久英子】
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毎日新聞 2010年2月5日 地方版


新型インフルエンザ:タミフル耐性ウイルス、5歳男児から検出 /奈良
 県は3日、生駒郡内に住む男児(5)から、インフルエンザ治療薬「タミフル」の耐性を持つ新型インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。県によると、全国で46例目。男児の周囲に重症化した患者がいないことから、耐性ウイルスの感染拡大はないとしている。
 県によると、男児は昨年11月26日に発熱し、診療所を受診。簡易検査でインフルエンザA型陽性を示し、タミフルを服用した。しかし、症状が改善せず、12月1日に奈良市の病院に入院。遺伝子検査で新型インフルエンザ陽性と確認され、治療薬「リレンザ」を服用したところ回復し、同7日に退院した。
 県が今年1月18日に県保健環境研究センターで遺伝子解析をした結果、タミフル耐性を示す遺伝子が検出された。【阿部亮介】
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塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売 点滴型
毎日新聞 2010年2月4日 地方版


新型インフルエンザ:7月以降累計、1000万人に 地方で患者急増
 厚生労働省は27日、7月以降のインフルエンザ患者数が1000万人を超え、今月22日までに1075万人に達するとの推計結果を発表した。16~22日の1週間に全国約5000カ所の定点医療機関を受診した患者数は、1施設当たり今シーズン最多の38・89。昨冬の季節性インフルエンザのピーク(今年1月19~25日)だった37・45を上回り、地方都市を中心に流行がさらに拡大している。
 厚労省によると、1週間の推計患者数は10月後半から100万人を超え、16~22日は173万人。前週より10歳未満が20万人増えており、厚労省は「感染者の低年齢化が進んでいる」とみている。7月以降の累計では、5~9歳の285万人、10~14歳の309万人が受診した一方、60歳以上の患者は10万人にとどまる。検出されたウイルスのほとんどが新型で、季節性は流行のきざしがない。
 地域別では、初めて全都道府県で定点1施設当たり20を超え、警戒レベルとされる30も41府県で突破した。大分(77・21)▽福井(71・25)▽石川(65・02)▽山口(64・31)のほか、5県で50を超えており、厚労省は「流行開始が遅かった地方都市で、患者が急増している」と分析している。【清水健二】
毎日新聞 2009年11月28日 東京朝刊


新型インフルエンザ:ワクチン接種後、死亡者100人超す 8割が70歳以上
 厚生労働省は28日、新型インフルエンザワクチンの接種後に死亡した人が100人を超えたと発表した。25日現在、医療機関から1899件の副作用報告があり、入院相当以上の重篤が294件、死亡が103件含まれていた。この間の推計接種者は1492万人で、死亡の報告頻度は0・0007%だった。
 死亡者のうち80人が70歳以上で、持病を持つ優先接種対象者だった。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月29日 東京朝刊


新型インフルエンザ:疑いの伊丹の乳児が死亡--西宮 /兵庫
 西宮市は2日、新型インフルエンザ感染の疑いのある伊丹市内の男児(11カ月)が西宮市内の医療機関で肺炎による呼吸不全で死亡したと発表した。男児は慢性肺疾患があった。県内で新型インフルエンザ感染患者の死者は疑い例を含め14人目で、この男児は最も年少だった。国内では185人目。
 市健康増進課によると、男児は先月28日に39度台の発熱があり、かかりつけの医療機関でタミフル投与などをうけたが、30日に死亡した。簡易検査でA型インフルエンザと診断されたが、新型インフルと確定するためのPCR検査は実施していない。【津久井達】
〔阪神版〕
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毎日新聞 2010年2月3日 地方版

新型インフルエンザ?:70代の男性死亡 県内3人目 /長崎
 県は2日、新型インフルエンザ感染が疑われる県内の70代男性が死亡したと発表した。男性には気管支ぜん息などの持病があったという。新型インフルエンザ感染疑い患者の死亡は県内では3人目。
 県新型インフルエンザ対策本部によると、男性は昨年12月31日に発症。1月2日に医療機関を受診し、タミフルを処方された。しかし、症状が悪化し、同月30日に急性肺炎で死亡した。主治医は「新型インフルエンザが直接の死因ではないが、影響を及ぼした可能性がある」としている。男性は予防接種はしていなかった。
〔長崎版〕
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毎日新聞 2010年2月3日 地方版


新型インフルエンザ:44歳男性が死亡 /新潟
 県は1日、新型インフルエンザに感染した県内在住の男性(44)が死亡したと発表した。県内での死亡は4例目。
 男性は1月28日夕方に発熱し、医療機関で診察を受け、簡易検査でインフルエンザと診断された。治療薬リレンザを処方されたが、容体が悪化し、同30日夜に亡くなった。死因は心筋炎の疑いがあるが、基礎疾患はなかったという。【小川直樹】
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毎日新聞 2010年2月2日 地方版


新型インフルエンザ:60代男性死亡 県内4人目 /宮崎
 県は29日、高千穂町の60代男性が新型インフルエンザに感染し死亡したと発表した。男性には慢性腎疾患や糖尿病などの持病があった。
 県健康増進課によると、男性は18日に発熱し医療機関を受診した。タミフルやリレンザを処方されたが40度以上の熱が続き28日、死亡した。
 男性は予防接種を受けていたが、持病の肥厚性硬膜炎の治療薬の影響で免疫が抑制された状態だったという。県内の新型インフルエンザによる死者は4人目。
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毎日新聞 2010年1月31日 地方版


新型インフルエンザ:ワクチン接種後、80代女性が死亡 「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月30日 東京朝刊



新型インフルエンザ:タミフル耐性、死亡例で県内初確認 /新潟
 県は29日、新型インフルエンザに感染し18日に死亡した県内の男性(71)から、治療薬タミフルに耐性を示すウイルスを確認したと発表した。タミフル耐性のウイルスは県内では4例目だが、死亡例では初めて。
 県によると、男性は肺気腫の持病があり、昨年12月17日に発症した。同20日にタミフルを処方されたが、改善せず入院。今年1月初旬に回復したが、細菌性肺炎を併発して死亡した。
 男性から採取したウイルスを検査し、今月21日にタミフル耐性を示す遺伝子変異を確認。治療薬リレンザには耐性を示さなかった。【岡田英】
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毎日新聞 2010年1月30日 地方版


新型インフルエンザ:さいたま市の83歳男性死亡 /埼玉
 さいたま市は29日、新型インフルエンザに感染した疑いのある市内在住の男性(83)が、肺炎で死亡したと発表した。28日にA型の感染が確認されており、市は新型の感染者と見ている。県内の死者は、疑い例を含め9人目。男性は28日に発熱し、肺炎による呼吸困難のため入院して酸素投与を受けたが、29日未明に亡くなった。末期の胃がんを患っていた。【稲田佳代】
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毎日新聞 2010年1月30日 地方版


新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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9月号
毎日新聞 2010年1月29日 20時05分


新型インフルエンザ:4歳男児が死亡--名古屋市 /愛知
 名古屋市は26日、新型インフルエンザに感染した同市内の男児(4)が死亡したと発表した。男児に基礎疾患はなく、死因は症状からインフルエンザ脳症か心筋炎の可能性が高いという。市内の新型インフルエンザ感染患者の死者は8人目。
 市健康増進課によると、男児は23日に38度台の発熱があり、24日に心肺停止状態となった。救急搬送されたが同日、死亡した。26日の検査で新型インフルエンザと確認された。
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訪日外国人:6年ぶり減少…不景気、インフル、円高響く
毎日新聞 2010年1月27日 地方版


新型インフルエンザ:50代男性が死亡 県内6人目 /栃木
 県は25日、新型インフルエンザに感染した県内の50代男性が死亡したと発表した。新型インフルエンザの感染者の死亡は県内6人目で、全国で179人目。
 県健康増進課によると、男性は11日午後8時ごろ、39度の発熱があり、医療機関を受診した。肝・腎機能低下、劇症肝炎の疑いで、別の医療機関に搬送され、入院。13日にA型インフルエンザと診断され、14日にPCR検査の結果、新型インフルエンザの感染が確定した。タミフルの投与を受けたが、23日午後3時10分ごろ、死亡が確認された。死因は劇症肝炎だった。【戸上文恵】
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9月号
毎日新聞 2010年1月26日 地方版

新型インフルエンザ:高知の40代女性死亡--県内2人目 /高知
 高知市は25日、新型インフルエンザに感染した同市内の40代無職女性が死亡したと発表した。新型インフルエンザワクチンは未接種で、死因は細菌性肺炎。糖尿病の基礎疾患があり、免疫力が低下したため細菌の感染を併発したとみられるという。
 同市新型インフルエンザ危機対策本部によると、新型インフルエンザ感染者の死亡は県内2人目で、全国では178人目。感染源は不明で、周囲への感染は今のところ確認されていない。
 女性は先月21日、全身のだるさなどの症状が出たため簡易検査を受けたが陰性だった。翌22日夜に発熱や呼吸困難など症状が悪化し、再度の簡易検査で陽性だったためタミフルを投与。市内の病院に入院し、先月24日、遺伝子検査(PCR検査)で新型インフルエンザ感染が確認された。その後、今月24日午後4時に死亡した。【千脇康平】
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毎日新聞 2010年1月26日 地方版


新型インフルエンザ:20代の女性死亡 県内3例目 /長野
 県は24日、新型インフルエンザに感染した東信地方の20代の女性が死亡したと発表した。死因はインフルエンザによる肺炎。女性に基礎疾患はなく、ワクチン接種は受けていなかった。新型インフルエンザの感染者(感染疑い含む)の死亡は県内3例目で、全国では177例目。
 県衛生部によると、女性は3日に発熱などの発症があり、簡易検査を受けたが陰性だった。7日に肺炎と診断され、東信地方の病院に入院。9日には人工呼吸器を装着したが簡易検査は陰性だった。症状が回復せず、12日に遺伝子検査(PCR検査)を実施した結果、陽性と判明。タミフルを投与したが、24日に死亡した。女性の家族に感染者はおらず、感染経路は特定できていないという。【大島英吾】
毎日新聞 2010年1月25日 地方版

新型インフルエンザ:感染で男性が死亡--菊池市 /熊本
 県は20日、新型インフルエンザに感染していた菊池市の30代男性が死亡したと発表した。基礎疾患はなかったという。
 県健康危機管理課によると、男性は16日に発熱し、自宅療養でいったん回復したが、20日朝、呼吸不全を起こして救急搬送された。午後2時18分に急性呼吸促迫症候群で死亡した。その後、遺伝子検査で新型インフルエンザに感染していたことが確認された。
毎日新聞 2010年1月21日 地方版

新型インフルエンザ:今治の70代女性が死亡--県内で2人目 /愛媛
 県は20日、新型インフルエンザにかかった今治市内の70代女性が死亡したと発表した。県内での死者は2人目。
 県によると、女性は今月8日に発熱のため、同市内の医療機関を受診後、意識不明となり、人工呼吸器を装着して治療が続けられたが、20日に肺炎による呼吸不全で死亡した。女性は心疾患があり、ワクチンは未接種だった。13日に新型インフルエンザへの感染が確認されていた。【栗田亨】
毎日新聞 2010年1月21日 地方版

新型インフルエンザ:タミフル耐性、県内で初検出 /和歌山
 県は7日、抗インフルエンザ薬・タミフルに耐性を持つ新型インフルエンザウイルスが県内で初めて検出されたと発表した。全国では30例目。
 県によると、男子小学生(8)で、既に回復し、周囲への感染も確認されていない。タミフルが効かないとする情報が掛かりつけ医から入院先の病院に伝わり、子どもにはあまり使われない別の治療薬・リレンザも併用、効果をあげたという。
 県環境衛生研究センターは昨年6~12月、入院患者などから選んだ104株のウイルスについて、耐性検査を実施。男子小学生が耐性ウイルスに感染していた可能性があることがわかり、国立感染症研究所が検査して確認した。【最上聡】
毎日新聞 2010年1月8日 地方版

新型インフルエンザ:四街道の43歳男性、県内初の死者 /千葉
 県は2日、新型インフルエンザで四街道市の自営業の男性(43)が死亡したと発表した。男性に持病はなく、ワクチンは接種していなかった。新型インフルエンザによる死亡例は県内初で、全国137例目。
 県疾病対策課によると、男性は1日早朝に腰やのどの痛みを訴え、午前中に同市の病院を受診。帰宅後に手足のしびれや歩行困難などの症状が出て救急搬送され、成田市内の病院でタミフルを投与されたが、肺炎や呼吸困難に陥り、午後8時10分、多臓器不全で死亡した。
 海保郁男・健康危機対策監は「今後も感染予防を周知徹底したい」とコメントした。【中川聡子】
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9月号
9月号
毎日新聞 2010年1月3日 地方版


新型インフルエンザ:患者死亡13例目 /愛知
 県は25日、新型インフルエンザに感染していた春日井市の無職女性(45)が同日死亡したと発表した。新型インフルエンザ患者の死亡は県内13例目。女性には慢性心不全、慢性腎不全の基礎疾患があった。【式守克史】
毎日新聞 2009年12月26日 地方版


新型インフルエンザ:県内2人目の死亡 60代男性、院内感染の可能性 /福島
 県は21日、新型インフルエンザに感染した県北地方の60代の男性が肺炎で死亡したと発表した。県内の死者は2人目。男性は慢性疾患で入院中だったが、ワクチン接種の対象となる疾患ではないため接種を受けていなかった。県は「新型感染と死亡の因果関係は不明」と話し、直接の死因とは確認されていないとしている。一方、同病院にはインフルエンザの感染者がおり、院内で感染した可能性もあるという。
 男性は20日に38・3度の熱があり、個室に移動。インフルエンザの迅速診断キットの検査では陰性だった。21日午前6時ごろに呼吸困難があり、容体が急変して同7時半に死亡した。その後、遺伝子検査で新型感染が確認された。
 同病院では1週間前から、男性と同じフロアの入院患者4人、看護師2人に発熱などがあり、うち3人に新型と同じA型の陽性反応が出た。男性が院内で感染した可能性について県は「職員はマスクをし、発熱後は休ませた。発症患者は個室に移し、やるべきことはやったと判断している」という。【関雄輔】
毎日新聞 2009年12月22日 地方版


新型インフルエンザ:50代男性死亡 福山で、県内2人目 /広島
 福山市は21日、新型インフルエンザに感染していた市内の50代の男性が、同日死亡したと発表した。県内での新型インフルエンザ患者の死亡は2人目で、同市内では初めて。
 市などによると、男性は糖尿病と間質性肺炎の基礎疾患があった。3日に自宅で倒れ、市内の病院に運ばれた。4日に重症肺炎のため市内の別の病院に救急搬送され入院し、タミフル投与や人工呼吸器装着などの処置を受けた。7日に新型インフルエンザの感染が確認された。死因はインフルエンザ肺炎という。【柳沢和寿】
毎日新聞 2009年12月22日 地方版


新型インフルエンザ:京都と舞鶴で感染2人死亡 治療薬は投与 /京都
 18日夜から19日にかけ、新型インフルエンザに感染した京都市と舞鶴市の患者2人が相次いで死亡した。府内での感染患者の死亡は計9人となった。
 京都市によると、左京区の男性(82)は16日に発熱し、感染を確認。治療薬リレンザを投与されたが、18日夜に肺炎で死亡した。脳梗塞(こうそく)や動脈硬化などの基礎疾患があり、ワクチンは接種していなかった。
 府によると、舞鶴市の50歳代の男性は12日に感染が判明。治療薬タミフルを投与されたが、19日午前、肺炎で死亡した。腎疾患と糖尿病を患っていた。ワクチン接種の有無は確認できていないという。【田辺佑介】
毎日新聞 2009年12月20日 地方版


新型インフルエンザ:刈谷の男性死亡--県内死者12人目 /愛知
 県は17日、新型インフルエンザに感染した刈谷市の男性(59)が死亡したと発表した。男性はてんかんの基礎疾患があった。県内の死者は12人目。
 県新型インフルエンザ対策室によると、男性は13日に39・6度の熱を出し、14日に受診したところ、インフルエンザA型の陽性反応を示したため、タミフルを投与された。
 16日午前、呼吸困難となったため、刈谷市の病院に入院。17日午前に死亡し、同日午後、新型インフルエンザに感染していることが確認された。【月足寛樹】
毎日新聞 2009年12月18日 地方版

新型インフルエンザ:県内初の死亡 30代男性、基礎疾患なく /福島
 県は17日、新型インフルエンザに感染した県北地方の30代の男性が、インフルエンザ肺炎で死亡したと発表した。基礎疾患はなかったという。県内の新型感染者の死者は初めてで、全国では120人目。
 県医療看護課によると、男性は11月18日に40度の発熱と息切れがあり、翌日に病院で受診。すぐに結果が分かるインフルエンザの迅速診断キットでは陰性だったが、急性肺炎のため入院し、抗生物質による治療を受けた。
 同22日に病状が悪化し、別の病院に転院して再びキットで検査したが陰性。翌日には呼吸状態が悪化したため人工呼吸器を着け、改めてキットで検査したところA型陽性と判定され、タミフルの投与が開始された。同24日には遺伝子検査で新型感染が確認された。男性は人工呼吸器を着けたまま治療を受け続けたが、12月17日午後3時過ぎに死亡した。
 男性は医療従事者ではなく、ワクチン接種はしていなかった。家族にインフルエンザの感染者がいたという情報もあるという。県は「医療機関は新型が疑われる場合、早めにタミフルなどを投与してほしい」としている。【松本惇】
毎日新聞 2009年12月18日 地方版

新型インフルエンザ:49歳男性死亡--県内11人目 /愛知
 県は15日、新型インフルエンザに感染した名古屋市の男性(49)が死亡したと発表した。男性は白血病や肺炎などの基礎疾患があった。県内の感染者の死者は11人となった。
 県によると、男性は10月26日にせきなどの症状が出たため病院を受診したところ、インフルエンザA型の陽性反応を示し、タミフルを投与された。11月30日には肺炎が悪化して今月1日に入院。新型インフルエンザの感染が確認され、リレンザとタミフルを2回処方されたが15日未明に死亡した。【山口知】
毎日新聞 2009年12月16日 地方版


新型インフルエンザ:安城の62歳女性死亡 県内死者10人に /愛知
 県は14日、新型インフルエンザに感染した安城市の女性(62)が死亡したと発表した。女性は悪性リンパ腫(しゅ)の基礎疾患があり、別の病気で入院中に感染したとみられるが、他の入院患者や医療従事者の2次感染はないという。県内の感染者の死者は10人となった。
 県新型インフルエンザ対策室によると、女性は11月22日に発熱。受診したところ、インフルエンザA型は陰性反応を示したが、肺炎と診断されたため、安城市の病院に入院した。12月5日に熱が39・2度まで上がって呼吸困難になり、再度検査した結果、A型が陽性反応だったため、タミフルを投与された。
 女性は7日に容態が悪化し、遺伝子検査の結果、11日に新型インフルエンザの感染が確認された。14日未明に死亡。死因は肺炎だった。女性は入院当初、微熱だったことから、院内を歩いていたという。同室は「女性は5日には発症しており、他の患者らに感染していれば既に発症しているとみられるが、関係者に症状を示している人はいない」と話している。【月足寛樹】
毎日新聞 2009年12月15日 地方版


新型インフルエンザ:接種後死亡は70件 副作用ケースなし
 厚生労働省は13日開いた新型インフルエンザワクチンの副作用に関する専門家検討会で、接種後に死亡した事例が10日までに70件報告されたことを明らかにした。ただし副作用により死亡したケースはなかったとして、検討会はワクチン使用の継続を決めたが、一部については接種が基礎疾患の悪化を招いた可能性が指摘された。
 厚労省によると、報告があった副作用は約930万回分の出荷に対して1538件で、このうち死亡70件を含む入院相当以上の重篤例は199件。医療機関が「因果関係あり」と判断したのは、このうち81(死亡は0)件だった。また、専門家の精査の結果、神経まひを起こすギランバレー症候群が4件、呼吸困難や血圧低下などを起こすアナフィラキシーショックが30件含まれていた。
 検討会は、副作用や死亡の報告頻度に大きな変化がないことなどから「新たな対応は必要ない」との意見で一致。一方で死亡例の中には、かぜの症状があったのに接種したり、接種後に間質性肺炎などが悪化したケースがあり、基礎疾患のある人への接種リスクについて情報提供の徹底や疫学調査の実施を求める声が出た。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月14日 東京夕刊


新型インフルエンザ:患者数、前週比2割減--先週
 国立感染症研究所は11日、全国約5000カ所の定点医療機関から報告があったインフルエンザ患者数が、11月30日~今月6日の1週間で1施設当たり31・82だったと発表した。前週(11月23~29日)の39・63より約2割の減少で、1週間で新たに受診した患者の推計も189万人から150万人に減った。
 7月以降の累計患者数は1414万人。検出されたウイルスは大半が新型だった。
 8月の流行開始以来、定点の患者報告が大幅に減ったのは初めてだが、依然として警報レベルとされる30を超えており、厚生労働省は「大流行の状態は続いており、ピークを過ぎたかどうかは、今後の動向を見ないと分からない」としている。
 地域別では、青森と徳島を除く45都道府県で1施設当たりの患者数が減少。福井(60・66)▽大分(54・69)▽山口(54・46)▽宮崎(52・83)の順に高く、32県で30を超えていた。
 流行が先行していた北海道と東京は20を切った。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月11日 東京夕刊


新型インフルエンザ:北朝鮮で発生 初の公式報道
 【ソウル大澤文護】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、北朝鮮の平壌、新義州で計9人の新型インフルエンザ患者が発生したと報じた。北朝鮮側が国内の新型インフルエンザ発生を確認したのは初めて。韓国の李明博(イミョンバク)大統領は8日、北朝鮮に対し治療薬提供などの人道支援を準備する姿勢を示しており、今後、新型インフルエンザ対策をめぐり南北間の接触が実現するかどうかも焦点となる。
 中央通信によると、新型インフルエンザ発生に対し、北朝鮮の関係機関は「検疫体系を一層強化し、予防と治療事業を周到に手配している」と強調した。北朝鮮の人権問題解決を訴える韓国のNGOは、新義州を含む中朝国境に近い平安北道(ピョンアンプクド)などで新型インフルエンザが流行し、既に40人以上が死亡したとの情報を公表している。
 一方、韓国統一省報道官は9日、人道支援の早期実現に向け「(北朝鮮との間で)通信文を交換したり、連絡官協議を進めるなどさまざまな方法があるだろう」と述べ、今後、南北間の実務接触を準備する意向も示した。
毎日新聞 2009年12月9日 東京夕刊


新型インフルエンザ:北朝鮮で発生 初の公式報道
 【ソウル大澤文護】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、北朝鮮の平壌、新義州で計9人の新型インフルエンザ患者が発生したと報じた。北朝鮮側が国内の新型インフルエンザ発生を確認したのは初めて。韓国の李明博(イミョンバク)大統領は8日、北朝鮮に対し治療薬提供などの人道支援を準備する姿勢を示しており、今後、新型インフルエンザ対策をめぐり南北間の接触が実現するかどうかも焦点となる。
 中央通信によると、新型インフルエンザ発生に対し、北朝鮮の関係機関は「検疫体系を一層強化し、予防と治療事業を周到に手配している」と強調した。北朝鮮の人権問題解決を訴える韓国のNGOは、新義州を含む中朝国境に近い平安北道(ピョンアンプクド)などで新型インフルエンザが流行し、既に40人以上が死亡したとの情報を公表している。
 一方、韓国統一省報道官は9日、人道支援の早期実現に向け「(北朝鮮との間で)通信文を交換したり、連絡官協議を進めるなどさまざまな方法があるだろう」と述べ、今後、南北間の実務接触を準備する意向も示した。
毎日新聞 2009年12月9日 東京夕刊


新型インフルエンザ:国内死者100人に 京都の74歳死亡
 厚生労働省は6日、新型インフルエンザに感染していた京都市の男性(74)が死亡し、国内の感染者の死者が100人になったと発表した。厚労省によると、男性は4日に発症、抗インフルエンザ薬のタミフルを服用したが、5日に自宅で急性呼吸不全により死亡した。悪性リンパ腫や糖尿病の基礎疾患があり、11月16日にワクチンの優先接種を受けていたという。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月7日 東京朝刊


新型インフルエンザ:山口の4歳児死亡
 山口県は4日、新型インフルエンザに感染していた山口市の男児(4)が1日に死亡したと発表した。男児に基礎疾患はなく、先月25日に新型インフルエンザのワクチンを接種していた。
 県健康増進課によると、男児はワクチンを接種した3日後の先月28日夜までは普段通りに生活していたが、29日午前0時過ぎに呼吸をしていなかったため病院に運ばれ、1日にくも膜下出血のため死亡した。病院搬送時に実施したインフルエンザの簡易検査で陰性だったが、死亡後の遺伝子検査で感染が確認された。新型インフル感染やワクチン接種と死因との因果関係は不明という。【井上大作】
毎日新聞 2009年12月4日 東京夕刊


新型インフルエンザ:山口の4歳児死亡
 山口県は4日、新型インフルエンザに感染していた山口市の男児(4)が1日に死亡したと発表した。男児に基礎疾患はなく、先月25日に新型インフルエンザのワクチンを接種していた。
 県健康増進課によると、男児はワクチンを接種した3日後の先月28日夜までは普段通りに生活していたが、29日午前0時過ぎに呼吸をしていなかったため病院に運ばれ、1日にくも膜下出血のため死亡した。病院搬送時に実施したインフルエンザの簡易検査で陰性だったが、死亡後の遺伝子検査で感染が確認された。新型インフル感染やワクチン接種と死因との因果関係は不明という。【井上大作】
毎日新聞 2009年12月4日 東京夕刊


新型インフルエンザ:80代女性、県内初の死亡 最優先接種対象外 /島根
 県は30日、簸川郡内に住む80代女性が、新型インフルエンザ感染によるとみられる肺炎で死亡したと発表した。県内での死者は初めて。【鈴木健太郎】
 県薬事衛生課によると、死亡した女性には糖尿病の持病があったが重いものではなく、11月始まった新型インフルエンザワクチンの最優先接種対象外だった。女性は23日からせきの症状があり、25日に近くの診療所を受診していた。27日には37度の発熱で、診療所での簡易検査でインフルエンザA型プラスの反応があり、呼吸困難の症状が出たことから、出雲市内の病院に入院。タミフルの処方を受けたが、30日早朝に肺炎を併発し死亡。女性からは新型インフルエンザのウイルスが検出された。
 県健康福祉部の牧野由美子・医療統括監は「新型インフルエンザは現在、小中学生を中心に感染が広がっているが、発熱がしにくい高齢者についても、風邪の症状が出た時は慎重に経過をみる必要がある」と話している。
毎日新聞 2009年12月1日 地方版


新型インフルエンザ:県内医療機関で初、長崎の40代女性が死亡 /佐賀
 県は30日、新型インフルエンザに感染し、県内の医療機関に29日未明入院して治療を受けていた長崎県内の40代の女性が死亡したと発表した。死因は重症肺炎による多臓器不全。女性には糖尿病の基礎疾患があったという。県によると、女性は新型、季節性ともに予防ワクチンは接種していなかった。佐賀、長崎両県内での新型インフルエンザによる死亡例は初めて。
 県によると、女性は24日からせきや全身のけん怠感があり、28日夜から呼吸困難の症状が出た。
 このため29日午前0時半ごろ、県内の病院の救急外来を受診。直ちに入院したが、心肺停止状態になり、同日午後9時前に死亡した。
 新型インフルに感染して亡くなった患者は、25日現在、全国で73人という。【上田泰嗣】
毎日新聞 2009年12月1日 地方版


新型インフルエンザ:県内医療機関で初、長崎の40代女性が死亡 /佐賀
 県は30日、新型インフルエンザに感染し、県内の医療機関に29日未明入院して治療を受けていた長崎県内の40代の女性が死亡したと発表した。死因は重症肺炎による多臓器不全。女性には糖尿病の基礎疾患があったという。県によると、女性は新型、季節性ともに予防ワクチンは接種していなかった。佐賀、長崎両県内での新型インフルエンザによる死亡例は初めて。
 県によると、女性は24日からせきや全身のけん怠感があり、28日夜から呼吸困難の症状が出た。
 このため29日午前0時半ごろ、県内の病院の救急外来を受診。直ちに入院したが、心肺停止状態になり、同日午後9時前に死亡した。
 新型インフルに感染して亡くなった患者は、25日現在、全国で73人という。【上田泰嗣】
毎日新聞 2009年12月1日 地方版


新型インフルエンザ:2歳男児が死亡--藤沢市 /神奈川
 藤沢市は30日、同市内の男児(2)が同日、新型インフルエンザで死亡したと発表した。
 市によると、男児は同日未明、38・9度の熱が出たため医療機関を受診し、タミフルを処方され帰宅した。昼すぎに熱が40度を超えたため救急車で病院に搬送されたが、同日夕死亡した。
 市保健所によると、男児に基礎疾患はなかったという。同市内での新型インフルエンザによる死亡は初めて。【永尾洋史】
毎日新聞 2009年12月1日 地方版

日本の新型インフルエンザ感染情報:毎日新聞の記事の2010年01月ー02月

日本の新型インフルエンザ感染情報:毎日新聞の記事の2010年01月ー02月
予防接種法:臨時接種、規定見直し 新型感染症に備え類型新設へ--厚労省
 厚生労働省の厚生科学審議会部会は、新型インフルエンザのような感染症に迅速に対応するために、予防接種法の臨時接種の規定を見直して新たな類型を設けることで合意した。厚労省は今国会に改正法案を提出する予定だ。
 予防接種法には、新たな感染症の出現に備え、流行を防ぐ緊急措置として臨時接種の規定があるが、これを適用すると国民に接種の努力義務が課せられる。新型インフルエンザは毒性が季節性とほぼ同じで、ワクチンの感染予防効果も低いことから臨時接種の対象にならず、政府は特別措置法を作り一からの制度設計を迫られた。
 法改正では、臨時接種の枠組みに接種の努力義務を課さない類型を新設し、新たな感染症の毒性やワクチンの効果などに応じて適用を振り分ける。いずれの場合も副作用被害に対する国の補償が受けられる。従来の臨時接種は無料(全額公費負担)だが、新たな類型の費用負担は部会で今後検討する。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月31日 東京朝刊


新型インフルエンザ:60代男性死亡 県内4人目 /宮崎
 県は29日、高千穂町の60代男性が新型インフルエンザに感染し死亡したと発表した。男性には慢性腎疾患や糖尿病などの持病があった。
 県健康増進課によると、男性は18日に発熱し医療機関を受診した。タミフルやリレンザを処方されたが40度以上の熱が続き28日、死亡した。
 男性は予防接種を受けていたが、持病の肥厚性硬膜炎の治療薬の影響で免疫が抑制された状態だったという。県内の新型インフルエンザによる死者は4人目。
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毎日新聞 2010年1月31日 地方版


臨時接種:規定見直しへ 新型感染症に備え
 厚生労働省の厚生科学審議会部会は、新型インフルエンザのような感染症に迅速に対応するために、予防接種法の臨時接種の規定を見直して新たな類型を設けることで合意した。厚労省は今国会に改正法案を提出する予定だ。
 予防接種法には、新たな感染症の出現に備え、流行を防ぐ緊急措置として臨時接種の規定があるが、これを適用すると国民に接種の努力義務が課せられる。新型インフルエンザは毒性が季節性とほぼ同じで、ワクチンの感染予防効果も低いことから臨時接種の対象にならず、政府は特別措置法を作り一からの制度設計を迫られた。
 法改正では、臨時接種の枠組みに接種の努力義務を課さない類型を新設し、新たな感染症の毒性やワクチンの効果などに応じて適用を振り分ける。いずれの場合も副作用被害に対する国の補償が受けられる。従来の臨時接種は無料(全額公費負担)だが、新たな類型の費用負担は部会で今後検討する。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月30日 20時44分

新型インフルエンザ:ワクチン接種後、80代女性が死亡 「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年1月30日 東京朝刊

新型インフルエンザ:タミフル耐性、死亡例で県内初確認 /新潟
 県は29日、新型インフルエンザに感染し18日に死亡した県内の男性(71)から、治療薬タミフルに耐性を示すウイルスを確認したと発表した。タミフル耐性のウイルスは県内では4例目だが、死亡例では初めて。
 県によると、男性は肺気腫の持病があり、昨年12月17日に発症した。同20日にタミフルを処方されたが、改善せず入院。今年1月初旬に回復したが、細菌性肺炎を併発して死亡した。
 男性から採取したウイルスを検査し、今月21日にタミフル耐性を示す遺伝子変異を確認。治療薬リレンザには耐性を示さなかった。【岡田英】
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毎日新聞 2010年1月30日 地方版


新型インフルエンザ:さいたま市の83歳男性死亡 /埼玉
 さいたま市は29日、新型インフルエンザに感染した疑いのある市内在住の男性(83)が、肺炎で死亡したと発表した。28日にA型の感染が確認されており、市は新型の感染者と見ている。県内の死者は、疑い例を含め9人目。男性は28日に発熱し、肺炎による呼吸困難のため入院して酸素投与を受けたが、29日未明に亡くなった。末期の胃がんを患っていた。【稲田佳代】
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年1月30日 地方版


新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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9月号
毎日新聞 2010年1月29日 20時05分


インフルエンザ:患者数、再び注意報レベル超す /栃木
 県健康増進課は28日、先週(18~24日)の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が、今後大きな流行が発生する可能性が高い注意報レベル(10人以上)を超える10・01人になったと発表した。前週比で約56%増。インフルエンザの患者数は減少傾向にあったが、8週間ぶりに増え、再び注意報レベルを超えた。
 同課は「季節性インフルエンザはほとんど確認されておらず、増加傾向は新型インフルエンザによる影響と考えられる」としている。保健所別では、宇都宮市保健所管内で前週比で患者が倍増したほか、すべての保健所で増えている。【葛西大博】
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新型インフルエンザ:4歳男児が死亡--名古屋市 /愛知
 名古屋市は26日、新型インフルエンザに感染した同市内の男児(4)が死亡したと発表した。男児に基礎疾患はなく、死因は症状からインフルエンザ脳症か心筋炎の可能性が高いという。市内の新型インフルエンザ感染患者の死者は8人目。
 市健康増進課によると、男児は23日に38度台の発熱があり、24日に心肺停止状態となった。救急搬送されたが同日、死亡した。26日の検査で新型インフルエンザと確認された。
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毎日新聞 2010年1月27日 地方版

インフルエンザ:国産初、治療薬「ラピアクタ」発売 点滴で1回投与--塩野義製薬
 塩野義製薬は26日、点滴のインフルエンザ治療薬「ラピアクタ」を27日に発売すると発表した。国内開発のインフルエンザ治療薬は初めてで、3月末までに約70万人分を供給する。飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザに次ぐ第3の治療薬で、新型を含むA、B型インフルエンザが対象。5日間投与するタミフル、リレンザと異なり、通常は点滴で1回(約15分間)の投与で済む。人工呼吸器を装着する重症患者にも使いやすく、治療薬選択の幅が広がる。
 世界初の販売となるため、塩野義はすべての患者に副作用調査を行う。小児用も年度内に厚生労働省に製造販売承認の追加申請する準備を進めている。
 塩野義が米国のバイオベンチャーのバイオクリスト社から日本での開発・販売権を取得し、07年から開発を進めてきた。09年10月に厚生労働省に製造販売の承認申請をし、今月13日に承認を取得した。申請から承認まで通常は1年程度かかるが、新型インフルエンザの流行を受けて同省が優先審査品目に指定し、短期間で承認した。【久木田照子】
 ◇タミフルより「効果が顕著」--メーカー臨床試験
 90年代に登場したタミフルは近年、耐性ウイルスの出現が問題となっている。今回の新薬はタミフルと同じく、ウイルス表面にある酵素の働きを邪魔することで、感染が広がらないようにする。長崎大病院の河野茂病院長(呼吸器感染症)は「タミフルの作用する酵素が1カ所なのに対し、新薬は3カ所で作用するため、より効果がある」と話す。
 新薬について塩野義が行った臨床試験では、発熱患者への24時間の効果はタミフルよりも顕著だったという。
 また、飲まずに点滴で静脈に直接投与するため、河野院長は「消化器系の副作用も少ない」と説明する。【高野聡】
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塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売 点滴型
毎日新聞 2010年1月27日 東京朝刊


パンデミックに挑む:山口照英さん=国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部長
 ◇大量のワクチン製造に細胞培養法の承認必要--山口照英さん(60)
 <医薬品を短期間で大量に製造する手法「細胞培養法」の安全性などを分析する専門的立場から新型インフルエンザワクチンの評価に携わる。パンデミック(大流行)に対応するため、国内での細胞培養法の開発の必要性を訴える>
 研究所では、ワクチンなどたんぱく質性の医薬品を扱い、安全性、有効性を保証するための評価をしている。
 細胞培養法は無限に増殖できるようにした動物の細胞を培養タンクで増殖させ、ウイルスを増殖させたり、たんぱく質を生成させる手法。国内でも日本脳炎ワクチンなどで実用化されている。
 インフルエンザワクチンでは培養のため鶏卵を使う伝統があり、細胞培養法は承認されてこなかった。だが、人間が免疫を持っていない未知の感染症が大流行すれば、短期間に大量のワクチンが必要になる。産卵の準備をしていては絶対に対応できないため、細胞培養法の承認が必要だ。
 強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)に対応するワクチン開発が進んでいる。国民の健康と安全を守るためには、ワクチン製造をはじめ、国の関与が欠かせない。大量に増殖することでウイルスの変異は起きないかなど、製造法に関する評価項目の確立を目指す。【聞き手・関東晋慈】
==============
 ■人物略歴
 ◇やまぐち・てるひで
 兵庫県生まれ。神戸大理学部生物学科卒。東京都臨床医学総合研究所を経て、87年から国立衛生試験所(現・国立医薬品食品衛生研究所)で一貫して生物医薬品の業務に携わる。06年から現職。
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プレパンデミック(大流行前)ワクチン
毎日新聞 2010年1月27日 東京朝刊


新型インフルエンザ:きょうから全員にワクチン接種開始 /岩手
 県新型インフルエンザ対策本部は、基礎疾患を持たない健康な成人(19~64歳)と1歳未満の小児へのワクチン接種を27日から開始すると発表した。これですべての人の接種スケジュールが確定したことになる。ワクチンの在庫状況によっては接種を待ってもらう場合もあるという。
 ただ、1歳未満の小児については接種で免疫をつけることが医学的に難しいとされており、県保健衛生課の佐々木信総括課長は「保護者は、有益性とリスクを考慮の上で接種させてほしい」としている。【岸本桂司】
毎日新聞 2010年1月27日 地方版


新型インフルエンザ:ワクチン余る ピーク過ぎ警戒感薄れ? 県「接種を」 /滋賀
 ◇県「重症化予防に接種を」
 新型インフルエンザ流行のピークが過ぎて警戒感が薄れたためか、ワクチンの接種が進んでいない。県によると優先接種対象者約60万人のうち接種者は4分の1の約15万人(昨年12月末現在)。約13万6000回分の在庫を抱える県は「依然として重症者は出ている。重症化予防のためにも積極的に接種してほしい」と呼び掛けている。【後藤由耶】
 県教委の調べでは、公立の幼稚園から高校までの園児・児童・生徒約18万4600人のうち、約32%にあたる約5万8800人(20日現在)が新型インフルに感染した。県内の定点医療機関を受診した患者は、昨年11月末の1週間の51・44人をピークに減り続け、今月11~17日までの1週間には11・12人にまで減少した。
 県では昨年10月から順次、医療従事者や基礎疾患のある患者、妊婦らを優先して接種を進め、今月16日には全県民に接種対象を拡大した。しかし、接種希望者は少なく、ワクチンが余る事態になったという。大津市民病院の病院総務課は「一般の接種希望が低調。ワクチンが余るかもしれない」と話す。今年に入り、県には医療機関から「返品できないか」という問い合わせが寄せられているという。
 ただ、全国的には新型インフルによる死者数は昨年11月以降、週に10人前後で推移しており、減少傾向はうかがえない。国が今月13~19日の1週間に公表した死者数は13人に上り、うち11人は30歳以上の基礎疾患を持った人だった。このため県は、「特にぜんそくなどの基礎疾患がある人や、妊婦は接種してほしい」としている。
毎日新聞 2010年1月27日 地方版


塩野義製薬:初の国産インフル治療薬を発売 点滴型
 塩野義製薬は26日、点滴のインフルエンザ治療薬「ラピアクタ」を27日に発売すると発表した。国内開発のインフルエンザ治療薬は初めてで、3月末までに約70万人分を供給する。飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザに次ぐ第3の治療薬で、新型を含むA、B型インフルエンザが対象。5日間投与するタミフル、リレンザと異なり、通常は点滴で1回(約15分間)の投与で済む。人工呼吸器を装着する重症患者にも使いやすく、治療薬選択の幅が広がる。
 世界初の販売となるため、塩野義はすべての患者に副作用調査を行う。小児用も年度内に厚生労働省に製造販売承認の追加申請する準備を進めている。
 塩野義が米国のバイオベンチャーのバイオクリスト社から日本での開発・販売権を取得し、07年から開発を進めてきた。09年10月に厚生労働省に製造販売の承認申請をし、今月13日に承認を取得した。申請から承認まで通常は1年程度かかるが、新型インフルエンザの流行を受けて同省が優先審査品目に指定し、短期間で承認した。
 国内では第一三共、富山化学工業もインフルエンザ治療薬の開発を進めている。【久木田照子】
 ◇タミフルより効果が顕著…メーカー臨床試験
 90年代に登場したタミフルは近年、耐性ウイルスの出現が問題となっている。今回の新薬はタミフルと同じく、ウイルス表面にある酵素の働きを邪魔することで、感染が広がらないようにする。長崎大病院の河野茂病院長(呼吸器感染症)は「タミフルの作用する酵素が1カ所なのに対し、新薬は3カ所で作用するため、より効果がある」と話す。
 新薬について塩野義が行った臨床試験では、発熱患者への24時間の効果はタミフルよりも顕著だったという。また、飲まずに点滴で静脈に直接投与するため、河野院長は「消化器系の副作用も少ない」と説明する。【高野聡】
英訳
毎日新聞 2010年1月26日 19時19分(最終更新 1月26日 21時15分)

新型インフルエンザ:高知の40代女性死亡--県内2人目 /高知
 高知市は25日、新型インフルエンザに感染した同市内の40代無職女性が死亡したと発表した。新型インフルエンザワクチンは未接種で、死因は細菌性肺炎。糖尿病の基礎疾患があり、免疫力が低下したため細菌の感染を併発したとみられるという。
 同市新型インフルエンザ危機対策本部によると、新型インフルエンザ感染者の死亡は県内2人目で、全国では178人目。感染源は不明で、周囲への感染は今のところ確認されていない。
 女性は先月21日、全身のだるさなどの症状が出たため簡易検査を受けたが陰性だった。翌22日夜に発熱や呼吸困難など症状が悪化し、再度の簡易検査で陽性だったためタミフルを投与。市内の病院に入院し、先月24日、遺伝子検査(PCR検査)で新型インフルエンザ感染が確認された。その後、今月24日午後4時に死亡した。【千脇康平】
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毎日新聞 2010年1月26日 地方版

日本の新型インフルエンザ(ブタ風邪)感染状況:毎日新聞の記事から

新型インフルエンザ:輸入ワクチン購入希望、全国で山梨県のみ /山梨
 ◇国産余ってるの知らなかった?
 新型インフルエンザの国産ワクチンが余剰気味の中、輸入ワクチンの購入希望があった都道府県は全国で山梨のみだった。県健康増進課は「国産ワクチンが余っているという情報が行き渡らなかったのかもしれない」と推測している。
 県によると、輸入ワクチンの購入を希望したのは個人が開設する医療機関4カ所で、それぞれ購入できる最少量である50回分。
 県にはこれまで、成人計24万人分の国産ワクチンが配分されたが、医療機関だけでなく、卸売業者も在庫を抱えているという。このため、2月に予定されていた成人向けの接種開始が今月に前倒しされた。ワクチンの有効期間は1年ほどで、ウイルスの変異で使えなくなる可能性もある。県は2月以降、国に提出するワクチンの配分希望をゼロにすることも検討中だ。
 県によると、副作用への不安から、医療機関にワクチンが国産かどうかの問い合わせが寄せられており「国産でも余り始めた中、輸入ワクチンの接種を希望する人は少ないのではないか」(健康増進課)という。
 井上内科小児科医院(甲府市朝日1)の井上利男院長は、当初2回とされていた13歳以上の接種回数が1回に変更されたことが余剰の原因と指摘する。「これだけ余るのなら、国は優先接種の対象をもう少し緩和してもよかったかもしれません」(井上院長)。
 日本にはグラクソ・スミスクライン(英国)製とノバルティス(スイス)製の計9900万回分が輸入される予定。国産ワクチンには使用されていない免疫補助剤が入っている。【沢田勇】


ヒブワクチン:全員に 「任意」扱い、未接種で子亡くした両親訴え
 「『任意』のワクチンなので、まさか死ぬような病気になるとは思っていなかった」。「インフルエンザ菌b型」(ヒブ)による細菌性髄膜炎で昨年12月に亡くなった山口県周南市の齋藤伊吹(いぶき)ちゃん(1歳9カ月)の両親が心情を語った。ヒブワクチンは08年12月に任意接種が始まったが、伊吹ちゃんは未接種。国は公費で全員に接種する定期接種化の検討を始めたばかりで、家族らは「一刻も早い定期接種化を」と訴える。【田村彰子】
 伊吹ちゃんは昨年11月23日夜に発熱。当初は新型インフルエンザが疑われたが、24日に容体が悪化して脳死状態になり、26日にヒブへの感染が判明。12月1日に母親(36)の腕の中で亡くなった。
 外で遊ぶのが大好きな男の子。童謡「汽車ぽっぽ」が好きで、メロディーに合わせて片言で歌った。父親の齋藤学さん(36)は「今もその歌を聞くことができない」と語り、母親は「暖かくなったら外にいっぱい連れていこうと思っていたのに」と声を詰まらせた。
 ヒブへの感染が分かった時、母親は「かかりつけ医のところに、そんなことが書かれた紙が張ってあったかもしれない」とぼんやりと思い出した。だが、「『任意』ということで、危険度も『定期』よりワンランク落としているのかと思っていた」と振り返る。
 伊吹ちゃんを診察した周南市の「たにむら小児科」の谷村聡院長も「任意接種である限り、病気の怖さとワクチンの必要性を説明するには限界がある」と悔しさをにじませる。齋藤さんは「周囲には『インフルエンザで亡くなった』と誤解している方もいる。伊吹はヒブの怖さを知らせ、『ワクチンを定期接種にしてほしい』とのメッセージを残してくれたと思う。一人でも多くの子どもの命を助けてほしい」と訴えた。
 厚生労働省は厚生科学審議会の部会で、予防接種法改正も視野に定期接種化を含め議論する。だが、新型インフルエンザへの対応が先行し、ヒブの具体的な議論は来年度以降にずれ込む見通しだ。
 ヒブに詳しい国立病院機構三重病院の神谷斉名誉院長は「国が効果や安全性を考慮し、ワクチンを認可しているのに、任意で勝手に接種しなさいという方針は理論的に矛盾している」と指摘している。
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 ■ことば
 ◇ヒブワクチン
 生後2カ月以上の乳幼児に接種し、菌への抵抗力が生じる5歳以上は必要ないとされる。インフルエンザ菌b型(ヒブ)はインフルエンザ患者から見つかったため、その名が付いたが、インフルエンザとは無関係。日本では年間約600人の乳幼児が発症し、死亡率約5%。約20%に重い後遺症が残るとされる。世界保健機関(WHO)が98年、乳児への定期接種を勧告し、08年末時点で133カ国が実施。日本は任意接種のため、多くの自治体では全額自己負担で1回7000~8000円かかる。通常、4回接種する。
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毎日新聞 2010年2月21日 東京朝刊


新型インフルエンザ:ピーク、WHOが23日に判断
 【ジュネーブ伊藤智永】国連の世界保健機関(WHO)は19日、新型インフルエンザの世界的流行がピークを過ぎたかどうかを判断する緊急委員会を、23日午後(日本時間同日深夜)に開くことを明らかにした。結果は翌24日午前11時(同午後7時)に発表する。会議には世界中からメンバー15人が参加する。
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新型インフル:12日から輸入ワクチン出荷 安全調査開始
毎日新聞 2010年2月20日 東京夕刊


新型インフル:ピーク過ぎたか…WHO、23日に判断
 【ジュネーブ伊藤智永】国連の世界保健機関(WHO)は19日、新型インフルエンザの世界的流行がピークを過ぎたかを判断する緊急委員会を、23日午後(日本時間同日深夜)に開くことを明らかにした。結果は翌24日午前11時(同午後7時)に発表する。会議にはメンバー15人が参加する予定だが、24日まで名前は公表されない。
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毎日新聞 2010年2月20日 11時32分


新型インフルエンザ:「注意報」下回る
 厚生労働省は19日、インフルエンザの定点医療機関(全国約5000カ所)調査で、8~14日の受診者数が1施設当たり2・81(前週4・26)だったと発表した。3週連続の減少で、注意報レベルとされる「1施設当たり10」を昨夏の流行開始以来初めて全都道府県で下回った。
 患者は、佐賀を除く46都道府県で前週より減少し、保健所管内別でも注意報レベルを超えているのは7カ所だけ。ただし1週間に新たに受診した患者は推計で15万人いることから、厚労省は「流行が終わったわけではない」と話している。大半が新型インフルエンザ患者で、季節性のウイルスはほとんど検出されていない。
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毎日新聞 2010年2月20日 東京朝刊


新型インフルエンザ:患者の女性死亡 因果関係は否定 /福岡
 北九州市は19日、市内の医療機関に入院中だった新型インフルエンザ患者の女性(42)が死亡したと発表した。女性は基礎疾患があり、ワクチンは接種していなかったが、直接の死因はサイトメガロウイルス感染による肺炎で、新型インフルエンザとの因果関係はないという。
 市保健衛生課によると、女性は昨年12月28日に血液疾患の治療で入院後、1月9日に発熱。その際、タミフルを投与され、同14日に症状は治まったが、今月13日に容体が悪化して死亡。医療機関の依頼で市が調査した結果、新型インフルエンザ感染を確認した。
 サイトメガロウイルスはヘルペスウイルスの一種で、免疫機能が低下した人に病気を引き起こすという。
〔北九州版〕
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毎日新聞 2010年2月20日 地方版


医療ナビ:新型インフルエンザの患者の傾向は。
 ◆新型インフルエンザの患者の傾向は。
 ◇死亡率、高齢者ほど高く
 ◇成人層の死者増す危険 治療薬に限界も
 子供への感染が注目されているが、死亡率は高齢者の方がはるかに高い--。厚生労働省の発表から、15日現在の死者116人について単純に死亡率を計算すると、こんな特徴が浮かび上がる。
 最も患者数が多い10代の死亡率は0・0001%で、10歳未満では懸念通り0・0004%に上がる。ところが、20代の死亡率も10歳未満とほぼ同じで、年齢とともに上昇し、70歳以上は0・0325%だ。
 また、持病があった人の割合は、10歳未満では24人中6人だったが、10歳以上では92人中76人。高齢者に限らず、持病のある人は特に注意が必要なことを裏付ける。
 押谷仁・東北大教授(ウイルス学)は「これまで成人層の死者が少なかったのは、学校閉鎖の効果が大きく、成人層まで感染が広がっていないためと考えられる。今後は成人層の死者が増える可能性があり、予防策や医療対応などを再検討する必要がある」と指摘する。
 ●海外より少ない死者
 一方、海外に比べると死者は少ない。5日に英国で開かれた8カ国の閣僚級会合に出席した国立感染症研究所の谷口清洲・感染症情報センター室長によると、この時点の死者は▽米国約3900人▽メキシコ656人▽カナダ329人▽英国270人▽イタリア107人▽フランス92人▽日本85人▽ドイツ77人。人口100万人当たりでは、各国は12・6人(米)~0・9人(独)で、日本が最少の0・6人だった。
 この理由について、国立病院機構三重病院の庵原俊昭院長は「日本は医療アクセスが良く、タミフルなどの治療薬も早期投与されている」と分析する。
 ただし、治療薬には限界もある。厚労省対策推進本部の死亡50例目までの分析では、41例でタミフルなどが投与され、投与までの平均時間も有効とされる「48時間以内」の1・5日だった。だが、発症から平均5・6日で死亡していた。推進本部は「急激に悪くなるケースは早期投与しても死亡の回避は難しくなる」と指摘する。
 8日発行の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルにも「タミフルには症状を1日程度短縮する効果はあるが、肺炎のような重い合併症を防ぐ効果は疑問」とする国際研究チームの論文が掲載された。
 ●季節性の流行も懸念
 今後の流行はどうなるのか。約5000の医療機関を対象にした定点調査では、1施設当たりの患者報告数が7~13日の1週間で27・39。2週連続で減少し、感染研は「流行はピークを過ぎつつある」とみている。だが、その後の動向について専門家は「予測できない」と口をそろえる。流行の中心だった5~14歳の過半数が感染したため終息に向かうとの見方ができる一方、真冬に感染が広がって流行の中心が乳幼児や成人に移る可能性もあるからだ。
 また、季節性インフルエンザの動向も注目される。世界保健機関(WHO)によると、現在世界で検出されているウイルスは大半が新型。流行が終わった南半球の各国も、新型以外は流行しなかった。しかし、厚労省は「南半球は新型の流行時期が真冬だったが、秋から流行している北半球では、これから季節性が広がる可能性もある」と警戒する。
 複数のインフルエンザの流行は珍しくはない。国内では08~09年にAソ連型とB型、06~07年にA香港型とB型が広がった。特にタイプが新型(H1N1)と異なり、ここ2年流行していないA香港型(H3N2)は注意が必要。新型の免疫がある人も感染する可能性があり、手洗いなどの感染予防策が重要だ。【清水健二、関東晋慈】
==============
 ■新型インフルエンザ患者の年齢別内訳
      推計患者   入院  (入院率) 死亡    (死亡率)
10歳未満 578万 8737(0.15%) 24(0.0004%)
10代   629万 2670(0.04%)  5(0.0001%)
20代   130万  262(0.02%)  5(0.0004%)
30代    97万  214(0.02%)  8(0.0008%)
40代    64万  202(0.03%) 17(0.0027%)
50代    25万  229(0.09%) 16(0.0064%)
60代     9万  201(0.22%) 15(0.0167%)
70歳以上   8万  408(0.51%) 26(0.0325%)
 ※単位・人。推計患者は13日、入院と死亡は15日現在。入院率、死亡率は患者数に対する割合
毎日新聞 2009年12月23日 東京朝刊


インフル:受診者数、注意報レベルを下回る 全都道府県で
 厚生労働省は19日、インフルエンザの定点医療機関(全国約5000カ所)調査で、8~14日の受診者数が1施設当たり2.81(前週4.26)だったと発表した。3週連続の減少で、注意報レベルとされる「1施設当たり10」を昨夏の流行開始以来初めて全都道府県で下回った。
 患者は、佐賀を除く46都道府県で前週より減少し、保健所管内別でも注意報レベルを超えているのは7カ所だけ。ただし1週間に新たに受診した患者は推計で15万人いることから、厚労省は「流行が終わったわけではない」と話している。大半が新型インフルエンザ患者で、例年この時期に流行している季節性のウイルスはほとんど検出されていない。
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インフルエンザ:患者数、再び注意報レベル超す /栃木
毎日新聞 2010年2月19日 19時07分

新型インフルエンザ:WHO、ワクチン「新型」推奨 来季から接種1回
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は18日、新型インフルエンザのウイルスを2010~11年の北半球のインフルエンザ流行期に備えたワクチンの原料となる「ワクチン株」に推奨することを決めた。同日、フクダ事務局長特別顧問(新型インフルエンザ担当)が発表した。
 今季の季節性インフルエンザのワクチンはAソ連型、A香港型、B型の三つのタイプのウイルスを対象につくられており、来季はAソ連型を新型に置き換えることになる。WHOはAソ連型について「来季は北半球で大きなリスクをもたらさない」と判断した。来季からは1回の注射で新型、季節性の両方に対応できる。
 ワクチンについて新型が通常の季節性インフルエンザと同等の扱いを受けることになるが、フクダ氏は「大流行が終わったことは意味しない」と話した。
 WHOは同日まで「ワクチン株」選定に関する定例の専門家会合を開催していた。新型ウイルスは昨年9月に開かれた南半球向けワクチン株選定会議でも推奨されていたが、北半球向けワクチンについては今回、初めて選ばれた。
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毎日新聞 2010年2月19日 東京夕刊

新型インフル:ウイルスを季節性ワクチン株に
 世界保健機関(WHO)は18日、新型インフルエンザのウイルスを2010~11年の北半球のインフルエンザ流行期に備えたワクチンの原料となる「ワクチン株」に推奨することを決めた。同日、フクダ事務局長特別顧問(新型インフルエンザ担当)が発表した。
 今季の季節性インフルエンザのワクチンはAソ連型、A香港型、B型の三つのタイプのウイルスを対象につくられており、来季はAソ連型を新型に置き換えることになる。WHOはAソ連型について「来季は北半球で大きなリスクをもたらさない」と判断した。来季からは1回の注射で新型、季節性の両方に対応できる。
 ワクチンについて新型が通常の季節性インフルエンザと同等の扱いを受けることになるが、フクダ氏は「大流行が終わったことは意味しない」と話した。
 WHOは同日まで「ワクチン株」選定に関する定例の専門家会合を開催していた。新型ウイルスは昨年9月に開かれた南半球向けワクチン株選定会議でも推奨されていたが、北半球向けワクチンについては今回、初めて選ばれた。
 WHOは新型インフルエンザに関して今月23日に「世界的大流行の最盛期を超えたかどうか」を認定する緊急委員会を開く予定。(共同)
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毎日新聞 2010年2月19日 10時51分


インフルエンザ:患者数、前週比33%減少 1医療機関あたり3.63人 /栃木
 県健康増進課は18日、先週(8~14日)の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が、前週比33%減の3・63人になったと発表した。
 県内の6保健所管内すべてで、前週に比べて減少している。昨夏以降、季節性インフルエンザはほとんど確認されておらず、多くは新型インフルエンザの患者とみられる。
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毎日新聞 2010年2月19日 地方版


パンデミックに挑む:中沢靖さん=東京慈恵会医科大講師
 ◇普段からの予防が重要、診療体制もなお議論を--中沢靖さん(45)
 <大学病院の感染対策室長として新型インフルエンザの発生前からパンデミック(大流行)対策に当たってきた。マスクの着け方やワクチン接種など、普段のインフルエンザ対策の重要性を強調する>
 新型インフルエンザの発生に備え、保健所を中心にした地域医療連携や夜間休日の診療体制を模索していた。だが何も決まらないまま新型が発生した。発生直後、東京都から発熱外来開設を求められ、気圧を下げてウイルスの流出を防ぐ陰圧室も増設して対応した。流行時は外来患者の診察や入院患者への対応で多忙だった。十分なワクチンが供給されなかったため現場は混乱し、多くの医療従事者がワクチンを接種しなかった。隔離入院の中止のタイミングなど行政の対応にも振り回された。
 今回、インフルエンザであれば新型でも対策の根本は同じだと痛感した。患者が増える時期は発熱外来の負担があまりに大きいため、すべての病院で診察すべきだ。新型は季節性より脳症や肺炎の患者が多い。大学病院など基幹病院はむしろ重症患者の受け入れに重点を置くべきだと感じた。毒性は低くてもインフルエンザは感染力が強い。今後の再流行や毒性が高い場合の対策を引き続き議論することが必要だ。【聞き手・関東晋慈】
==============
 ■人物略歴
 ◇なかざわ・やすし
 岩手県生まれ。東京慈恵会医科大医学部卒。同大腎臓・高血圧内科入局後、感染制御部勤務。診療、院内感染対策に従事。08年4月から現職。日本感染症学会評議員。専門は院内感染制御、感染症。
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パンデミックに挑む:沢田拓子さん=塩野義製薬医薬開発本部長
パンデミックに挑む:山口照英さん=国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部長
毎日新聞 2010年2月17日 東京朝刊



新型インフルエンザ:現状と対策講座--あす、西宮 /兵庫
 「新型インフルエンザの最新動向と対策-メンタル面を含めて」と題して18日、近畿医療福祉大の勝田吉彰教授(精神医学、渡航医学)が西宮市立勤労会館ホール(同市松原町2)で講演する。同市教育委員会主催。新型インフルエンザの国内外の流行の現状報告のほか、外務省医務官として中国赴任時に経験した新型肺炎流行への対応などから、風評が起きる心理的背景などについて語る。
 午後2時20分から市学校保健功労者表彰。講演は同3時から。無料。同市教委学校保健グループ(0798・35・3860)。
〔神戸版〕
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毎日新聞 2010年2月17日 地方版


新型インフルエンザ:36歳男性が死亡 基礎疾患なし /東京
 都は16日、新型インフルエンザに感染した都内の男性(36)が15日に死亡した、と発表した。男性に基礎疾患はなかった。
 都福祉保健局によると、男性は8日に発熱を訴え、近所の診療所を受診。インフルエンザA型と判明したため、タミフルを処方された。10日に脱水症状となり緊急入院。その後新型インフルエンザが確定したが、溶血性連鎖球菌感染症による敗血症の併発も確認され、15日に死亡した。死因は敗血症性ショックだった。【江畑佳明】
〔都内版〕
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9月号
9月号
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毎日新聞 2010年2月17日 地方版


茨城西南医療センター病院:期限切れワクチン、児童8人に誤接種 /茨城
 茨城西南医療センター病院(境町、亀崎高夫院長)は16日、小児科での新型インフルエンザのワクチン接種で、厚生労働省が定めた使用の留意事項に反し、開封後1週間たったワクチンを2~10歳の男女児童計8人に誤って接種したと発表した。児童の体調に特に異常はなかったという。残ったワクチンを保存する際、開封日時を記さなかったことが原因とみられ、同院は今後、医師と看護師による二重のチェックなどを徹底するとしている。
 同院によると、今月5日に児童へのワクチン接種を行った際、10ミリリットル瓶に入ったワクチンが余ったため、女性看護師が自分の判断で冷蔵庫に保存した。新型インフルのワクチンについては、厚労省が「開封後24時間で廃棄」と定めているが、保存の際、開封した日付を瓶などに記さなかったため、1週間後の12日に接種にあたった医師が気付かず使ったという。接種したうち2人の児童に微熱などの症状がみられたが、通常のワクチン接種でも起こる症状という。【高橋慶浩】
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患者塾:医療の疑問にやさしく答える 医療健康情報の伝え方/下 /福岡
 1月23日に開かれた第126回患者塾のテーマは「医療健康情報の伝え方」。報道が必ずしも伝え切れていない医療情報について、専門医師から分かりやすい解説があった。
 ◇患者、医師つなぐ報道を
 小野村さん 肺がん治療薬のイレッサは、副作用で亡くなる人も多く「悪い薬」のように言われたことがありました。今では、あらかじめそのがんに向いているかどうか検査できるようになったのに、あまり報道されないため「悪い薬」「怖い薬」のイメージだけ残っているという指摘があります。
 仲野さん 副作用が大きく話題になった後、肺がんを扱う専門医の医療機関で使う薬と限定されてからは副作用も減り、効果も上がったと聞いています。確かにそうなってからの報道は見ません。患者さんと私たち開業医、そして専門医をつなぐ報道をしてくれると役に立ちます。
 伊藤さん がんの特効薬と言われている薬のほとんどが5人に1人、もしくは10人に1人は効くというもの。そのことを皆さんがどう考えるか。人種や性別、免疫機能、基礎疾患の有無などでも効き方は違います。特効薬と言われても、5人のうち4人には効かないかもしれないし、副作用が出るかもしれない。そんなところが、がん治療薬のスタートです。イレッサを使わなくてはいけない環境とは、他の薬がもう効きにくいという環境の方々に向けてのものです。
 <福岡市の32歳女性> インフルエンザの報道が最近ありません。1回服用でいい飲み薬も点滴で済む薬も出ますが、これまでの薬とどう違うかを丁寧に報道してほしい。
 津田さん 飲み薬のタミフルと比べると、注射薬はウイルスに対する治療効果も大きく、脳炎や脳症を起こす可能性があって早めに対応しなければいけない子供には、いい効果があると思います。
 仲野さん 使いやすい注射薬であれば開業医も積極的に使うかもしれません。注射1本1回でとなれば、後の服薬も心配せずに、投与しやすくなるかもしれません。
 伊藤さん 新型インフルエンザは少し落ち着きましたが、問題は今から先です。4、5月ごろからまた感染が増えてくるかもしれません。今ワクチンを打っても、何カ月かしたら効果が下がり、その時に毒性が強まっていると重症化する可能性は高い。その時にどの薬も1回でいいとなれば、より効果は高い。とても安心できる材料だと思います。だから、かかっていいということではありません。普段からの予防が重要です。予防の1番はワクチンで、次に手洗いやマスクです。
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 ◇出席された方々
伊藤重彦さん=北九州市立八幡病院副院長(外科)
平田敬治さん=福岡山王病院外科部長(福岡市)
津田文史朗さん=つだ小児科アレルギー科医院院長(水巻町)
仲野祐輔さん=八屋第一診療所院長(豊前市、外科)
神戸金史・RKB毎日放送報道部長
宮本勝行・毎日新聞大分支局長
武内靖広・毎日新聞西部本社編集制作センター副部長
小川敏之・毎日新聞佐世保支局長
 ◇司会
小野村健太郎さん=おのむら医院院長(芦屋町、内科・小児科)
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 ◇第127回患者塾のご案内
テーマ 女性のがん
とき  2月20日(土)
    午後3時~午後6時
ところ 遠賀中間医師会館
     遠賀郡水巻町下二西2の1の33
     093・201・3461
 女性のがんの代表は乳がんと子宮がん、そして卵巣がんでしょう。乳がんは外科(乳腺外科)で、子宮がんと卵巣がんは婦人科で扱います。この辺りもまだ十分に知られていないようです。
 子宮がんには体がんと頸(けい)がんがあります。体がんは見つけにくいのですが、頸がんは見つけやすく、早ければ簡単に治せます。また、最近予防接種ができるようになり話題になっています。卵巣がんも見つけにくいのですが、それなりの検診の方法があります。乳がんは早期発見が可能なのに受診率が低いことが問題になっています。早ければ美容的な配慮も可能です。
 女性特有のがんをどう見つけ、どう対応していけばいいのか、専門医を交え会場のみなさんと話し合います。
==============
 ◇質問は事務局へ
〒807-0111
 福岡県芦屋町白浜町2の10「おのむら医院」内
電話093・222・1234
FAX093・222・1235
〔福岡都市圏版〕
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毎日新聞 2010年2月16日 地方版

新型インフル:予防徹底の“副産物”/感染性胃腸炎が激減/警戒薄れた今年は増加
 新型インフルエンザが流行した昨秋以降、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が全国で例年より激減していたことが分かった。インフル予防で徹底された手洗いや消毒の“副産物”とみられる。インフル流行の下火で警戒感が薄れた今年に入ってから、感染性胃腸炎が増加しており、専門家は「引き続き消毒や手洗いを」と呼びかけている。
 国立感染症研究所・感染症情報センター(東京都)によると、インフルエンザで全国約5000カ所の定点医療機関を訪れた患者数の平均は昨秋以降に急増。48週(11月23~29日)の39・63人がピークだった。
 一方、感染性胃腸炎の全国平均は同じ48週が2・89人。07年48週(11月26日~12月2日)の13・59人や08年48週(11月24~30日)の7・96人に比べ、大幅に減っていた。感染性胃腸炎が例年増える11~12月に最も多かった平均数でみても、07年が19・32人(50週=12月10~16日)、08年が15・85人(51週=12月15~21日)なのに対して、09年は7・39人(52週=12月21~27日)と半分以下。
 同センターの松野重夫主任研究官は「この時期の感染性胃腸炎のほとんどはノロウイルスが原因。09年は新型インフルエンザウイルスへの恐れがノロウイルスの感染も抑えたのでは」と語る。
 感染性胃腸炎は年末年始の53週(12月28日~1月3日)も4・41人と減ったが、今年の1週から増加に転じ、3週(1月18~24日)には13・81人に。インフルエンザも2週(1月11~17日)の8・13人が3週(同18~24日)は9・03人と増えている。松野さんは「新型インフルへの警戒感が薄れたためではないか。感染予防にとって手洗いの重要性は変わらない」としている。【松田栄二郎】
2010年2月15日

感染性胃腸炎:激減、新型インフル予防徹底の“副産物” 警戒薄れた今年は増加
 ◇「消毒、手洗い継続を」
 新型インフルエンザが流行した昨秋以降、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が全国で例年より激減していたことが分かった。インフル予防で徹底された手洗いや消毒の“副産物”とみられる。インフル流行の下火で警戒感が薄れた今年に入ってから、感染性胃腸炎が増加しており、専門家は「引き続き消毒や手洗いを」と呼びかけている。
 国立感染症研究所・感染症情報センター(東京都)によると、インフルエンザで全国約5000カ所の定点医療機関を訪れた患者数の平均は昨秋以降に急増。48週(11月23~29日)の39・63人がピークだった。
 一方、感染性胃腸炎の全国平均は同じ48週が2・89人。07年48週(11月26日~12月2日)の13・59人や08年48週(11月24~30日)の7・96人に比べ、大幅に減っていた。感染性胃腸炎が例年増える11~12月に最も多かった平均数でみても、07年が19・32人(50週=12月10~16日)、08年が15・85人(51週=12月15~21日)なのに対して、09年は7・39人(52週=12月21~27日)と半分以下。
 同センターの松野重夫主任研究官は「この時期の感染性胃腸炎のほとんどはノロウイルスが原因。09年は新型インフルエンザウイルスへの恐れがノロウイルスの感染も抑えたのではないか」と語る。
 感染性胃腸炎は年末年始の53週(12月28日~1月3日)も4・41人と減ったが、今年の1週から増加に転じ、3週(1月18~24日)には13・81人に。インフルエンザも2週(1月11~17日)の8・13人が3週(同18~24日)は9・03人と増えている。【松田栄二郎】
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新型インフル:流行で急性脳症が急増…5~9歳を中心に
毎日新聞 2010年2月15日 西部夕刊


Newsクリック:やまぐち 萩、長門圏「急患センター」計画 /山口
 ◇医師不足が危機的状況 当番医制「5年後には困難」--来年度から
 県内の8医療圏のうち、時間外の急患を受け入れる診療拠点のなかった萩、長門医療圏に「休日夜間診療センター」を整備する計画が来年度から始まる。国の地域医療再生計画の対象に選ばれ、それぞれ25億円の交付が決まった。背景には、医師不足や高齢化が県内で最も進んでおり、「今の在宅当番医制度が5年後には維持が困難になる」(萩市医師会)といった危機感がある。【井上大作】
 「半分は気力で診察している。深夜に患者が続くと、連続勤務は34、35時間になる」。萩市土原の開業医、売豆紀(めづき)雅昭さん(60)は、月2、3度回ってくる当番医の厳しさをため息交じりに語る。担当時間は午前8時から24時間。午前1時以降に複数の患者が来れば、仮眠を十分に取れない。昨秋には新型インフルエンザの流行がピークを迎え、休日の受診者は80人を超えた当番医もあった。
 市医師会によると、当番医制度は30年以上前に始まり、開業医が中心となって時間外の外、内科の急患に対応してきた。しかし今、患者数の多い内科医の平均年齢は50代後半に達し、70歳の医師も夜勤をこなしているのが現状だ。萩医療圏の10万人あたりの医師数は161人。県平均を67人も下回る県内ワースト1位で、65歳以上の医師が全体の4分の1を占める。
 「内科の新規開業は20年以上ない。医師の高齢化は進むばかりだが、最高齢の先生が頑張っているから、みんなぎりぎりのところで回している」。市医師会長も務める売豆紀さんは、医師の個々の踏ん張りが、地域医療を支えていることに危機感を募らせる。
 市や市医師会は来年度、休日夜間診療センターの新たな建設場所や運営のあり方を話し合う協議会を設ける。共通の診療場所を設けることで、これまで当番医に加わっていなかった開業医や山口大医学部などに協力を呼び掛ける。完成は4年後を目指す。
 一方、運営費の工面も課題だ。先行する他医療圏の急患センターでは、診療報酬の収入だけでは運営できず、自治体による財政支援が不可欠になっている。山口市は80年に開設した急病診療所に対し、今年度は3710万円を一般財源から持ち出した。萩市医師会は市費による支援を協議会で求めていく。
 神崎卓也・市医師会事務長は切迫感をもって訴える。「在宅医が1日24時間の診療を続けてきた地域は全国的にも少ない。地域医療を自分たちの代でつぶしたくないと誰もが思っている。そのためには今、取りかからないと5年後ではもう手遅れになる」
==============
 ■ことば
 ◇地域医療再生計画
 地域医療が抱える救急、周産期医療の充実や医師不足の解消などを目的に、都道府県が策定した計画に国が財政支援する。当初は全国10カ所に100億円、84カ所に25億円の交付予定だったが、民主党政権による補正予算の見直しで、各都道府県に2カ所ずつ計94計画、各25億円ずつに縮小された。県では、全体の半額(25億円)をドクターヘリの導入促進など全県的な取り組みに使う方針。
〔山口版〕
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毎日新聞 2010年2月14日 地方版


新型インフルエンザ:患者数、2週連続で減少
 厚生労働省は12日、インフルエンザの定点医療機関(全国約5000カ所)調査で、1~7日の1施設当たりの患者報告数が4・26(前週6・46)だったと発表した。2週連続の減少で、注意報レベルとされる10を超えた都道府県は、山梨(10・70)、福井(10・53)、沖縄(10・12)だけになった。新型以外の季節性インフルエンザの流行は確認されていない。
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毎日新聞 2010年2月13日 東京夕刊


新型インフルエンザ:県、2カ月ぶり警報解除 /奈良
 県は12日、昨年12月に出した新型インフルエンザ警報を2カ月ぶりに解除したと発表した。1医療機関あたりの1週間の患者数が、県内6保健所管内すべてで基準値(10人)を下回る状況が続いており、ピークは過ぎたと判断した。
 県によると、昨年11月23~29日の1医療機関あたりの患者数は30・95人だったが、2月1~7日は3・25人まで減少した。県健康増進課は「次の流行に備え、今のうちにワクチンを接種してほしい」と呼びかけている。
 また、県は同日、独立行政法人国立病院機構「松籟荘病院」(大和郡山市小泉町)の入院患者12人と職員2人がインフルエンザに集団感染したと発表した。重症者はいないという。
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毎日新聞 2010年2月13日 地方版


新型インフルエンザ:「峠越え」宣言検討へ WHO、月内に緊急委
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のフクダ事務局長特別顧問(新型インフルエンザ担当)は11日の記者会見で、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が最盛期を過ぎたかどうかを検討するため、事務局長の諮問機関である「緊急委員会」の会合を月内に開催する方針を明らかにした。
 WHOは昨年6月、豚のインフルエンザウイルスに由来する現在の新型ウイルスの警戒水準を最高位の「6」に引き上げて大流行を認定。その後、同水準を据え置いてきた。緊急委が最盛期が過ぎたと結論づければ、チャン事務局長が新型の流行は「ポスト最盛期に入った」と峠越えを宣言する見通しだ。
 新型によるこれまでの確認死者数は世界で少なくとも1万5174人。感染が確認されていない死者も含めた実際の犠牲者数はこれを大きく上回るとみられている。
 しかしWHOは欧米諸国や日本を含む東アジアなど北半球の多くの地域でウイルスの活動は既に低下傾向にあると分析している。
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毎日新聞 2010年2月12日 東京朝刊


肺炎球菌:75歳以上のワクチン接種、全額公費で負担--栄村 /長野
 栄村は12日から、村内の75歳以上の住民を対象に、肺炎球菌のワクチン接種を全額公費負担で行うと発表した。村健康増進係によると、自治体が一定年齢以上の住民全員を対象に同ワクチン接種の全額助成を行うのは県内初で、全国でも「例は少ない」という。
 肺炎は日本人の死因のワースト4位とされ、特に高齢者の肺炎は肺炎球菌が主な原因となる。高齢者の呼吸困難などの症状を引き起こすほか、新型インフルエンザと肺炎を併発すると、重症化のリスクが懸念される。
 同村では「長寿の祝いとしてワクチン接種をし、重症化を防いで医療費を減らす」(同係)との狙いで、昨年6月に今年度分280万円を補正予算で計上した。当初は一部自己負担を求める予定だったが、接種率を上げるため再検討し、全額を村の負担とした。今年度の対象は約700人で、来年度以降も継続するという。
 今年度は、今月12日~3月3日に村内23カ所で集団接種を行う。同係(0269・87・3020)へ電話予約が必要。【小田中大】
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新型インフル:12日から輸入ワクチン出荷 安全調査開始
新型インフル:ワクチンの副作用被害救済 部会が増額合意
新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月12日 地方版


新型インフルエンザ:輸入ワクチン、あす出荷 副作用調査も開始
 新型インフルエンザの輸入ワクチンの出荷が12日から始まるのを前に、医療関係者約600人を対象にした安全性調査が10日から、国立病院機構の18病院で始まった。接種後の副作用などを調べ、症状や発生頻度を国産ワクチンと比較する。
 英国とスイスの2社から輸入されるワクチンは、アジュバント(免疫補助剤)が使われ、皮下ではなく筋肉に注射するなど、国産ワクチンとは仕様や接種方法が異なる。
 国は輸入ワクチン9900万回分の購入契約を結んでいるが、流行が下火になったため国産ワクチンが余っており、12日の初回出荷は4都県で136回分にとどまる。医療機関に国産と輸入の両ワクチンがあった場合、接種希望者はどちらを打つか選ぶことができる。【清水健二】
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毎日新聞 2010年2月11日 東京朝刊


新型インフル:12日から輸入ワクチン出荷 安全調査開始
 新型インフルエンザの輸入ワクチンの出荷が12日から始まるのを前に、医療関係者約600人を対象にした安全性調査が10日から、国立病院機構の18病院で始まった。接種後の副作用などを調べ、症状や発生頻度を国産ワクチンと比較する。
 英国とスイスの2社から輸入されるワクチンは、効果を高めるためのアジュバント(免疫補助剤)が使われ、皮下ではなく筋肉に注射するなど、国産ワクチンとは仕様や接種方法が異なる。承認前の臨床試験で重大な副作用は確認されなかったが、国産ワクチン未接種の病院職員らを対象に詳細なデータを取ることにした。結果は厚生労働省の専門家会議などで検証する。
 国は輸入ワクチン9900万回分の購入契約を結んでいるが、流行が下火になったため国産ワクチンが余っており、12日の初回出荷は4都県で136回分にとどまる。医療機関に国産と輸入の両ワクチンがあった場合、接種希望者はどちらを打つか選ぶことができる。【清水健二】
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
新型インフル:ワクチンの副作用被害救済 部会が増額合意
毎日新聞 2010年2月10日 20時58分(最終更新 2月10日 21時08分)


新型インフルエンザ:ワクチン副作用被害救済、部会が増額合意
 新型インフルエンザワクチンの接種による副作用被害について、厚生労働省の厚生科学審議会部会は9日、同ワクチンを予防接種法に位置付けたうえで、補償の水準を現行より引き上げることで合意した。厚労省は年度内にまとまる提言を受け、今国会での法改正を目指す。現在の新型ワクチンは予防接種法に基づかない任意接種の扱いで、被害救済は特別措置法により季節性ワクチンの場合と同水準と定められている。【清水健二】
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毎日新聞 2010年2月10日 東京朝刊


新型インフル:ワクチンの副作用被害救済 部会が増額合意
 新型インフルエンザワクチンの接種による副作用被害について、厚生労働省の厚生科学審議会部会は9日、同ワクチンを予防接種法に位置付けたうえで、補償の水準を現行より引き上げることで合意した。厚労省は年度内にまとまる提言を受け、今国会での法改正を目指す。
 現在の新型ワクチンは予防接種法に基づかない任意接種の扱いで、被害救済は特別措置法により季節性ワクチンの場合と同水準と定められている。厚労省は来シーズン以降、新型ワクチンを予防接種法に組み込む考えで、その場合は「任意」より国の関与が強い「勧奨」の接種を想定していることから、今より高額の補償が必要だとの意見で一致した。【清水健二】
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月9日 20時13分


新型インフルエンザ:流行で急性脳症が急増 5~9歳を中心に
 インフルエンザによる急性脳症の発生報告が、例年に比べ急増していることが、国立感染症研究所のまとめで8日分かった。新型インフルエンザの流行が影響しているとみられる。専門家は、ワクチンによる感染予防や早めの受診を呼びかけている。
 脳症は、体内に侵入したウイルスへの免疫反応が過剰になって起きるとされる。インフルエンザ発症後1~2日で発症し、長く続くけいれん、幻覚などの意識障害が特徴だ。
 感染研が全国約5000医療機関からの報告をまとめたところ、「新型」の流行が始まった昨年7月以降の脳症患者は285人(1月24日現在)で、新型によるものが84%を占めた。年齢は7歳が39例(13・7%)と最多で、5~9歳が中心だった。病院側から回答があった118例のうち8人が死亡、14人に後遺症が残った。
 一方、季節性インフルエンザによる従来の報告数は毎シーズン40~50件程度で、患者も0~4歳が中心という。
 新型のウイルスは肺まで達しやすく、それが脳症につながりやすいとの指摘がある。関心の高まりで報告数が増えている可能性もあるという。感染研感染症情報センターの安井良則・主任研究官は「新型の感染者は減少傾向にあるが、子どもの様子を注意深く観察し、早めの受診を心がけてほしい」と話す。【関東晋慈】
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新型インフルエンザ:4歳男児が死亡--名古屋市 /愛知
毎日新聞 2010年2月9日 東京夕刊

新型インフルエンザ:50代男性が死亡 山口県4人目
 山口県は8日、新型インフルエンザに感染した山口市の50代の男性が死亡したと発表した。死因は肺炎で、基礎疾患はなく、ワクチンの接種を受けていなかった。県内での死亡は4人目。
 健康増進課によると、1月25日、発熱し市内の病院に受診したが、治まらないため26日に市内の別の病院に救急搬送され、重症肺炎と診断された。2月3日、遺伝子検査でインフル感染が確認され、抗インフル薬を投与されたが、7日に死亡した。県内での死者は昨年12月6日以来、2カ月ぶり。
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毎日新聞 2010年2月9日 西部朝刊

新型インフルエンザ:ワクチンだぶつき懸念 ピーク過ぎ接種見送る可能性高く /佐賀
 ◇医療機関、救済求める声も
 県内の新型インフルエンザワクチンがだぶつく懸念が出てきた。在庫が十分あるうえ、流行のピークが過ぎて接種を見送る人が増える可能性があるためだ。新型インフルのワクチンは返品や転売ができず、余剰を抱える医療機関から救済を求める声が高まる事態も予想される。【上田泰嗣】
 県健康増進課が1月12日現在で調査したところ、県内の在庫は12万6400回分(医療機関7万3600回分、卸売業者5万2800回分)だった。多いところでは3000回分の在庫がある医療機関もあったという。
 県は「在庫は十分」と判断し、当面、国からの供給を止めることにした。
 しかし、ワクチンが返品できないこともあり、医師らにはだぶつきを懸念する声も強い。今月3日に県庁で開かれた関係医師らの会議では「購入した医師が返品できず(損を)かぶるのは納得できない。国に買い取ってもらうよう要請してほしい」との意見も出た。
 しかし同課は「医療機関のワクチンの管理状況が分からない以上、返品は困難」との見方だ。在庫の多い医療機関を公表して接種希望者を誘導する案も検討したが、「ワクチンが余っているのは、医療機関の商業上の問題」と、公平性への疑問が指摘され、頓挫したという。
 同課はこうした現状を認識しているものの、今後の方針は未定。「接種は任意なので、積極的に県が呼び掛けることもできない。『まだ安心できない』と言う程度しかないのでは」と苦慮している。
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新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月9日 地方版

短信:新型インフルで中3男子死亡 /千葉
 県は8日、新型インフルエンザに感染した印旛保健所管内の中学3年生男子(15)が死亡したと発表した。死因は新型インフルエンザウイルスによる急性心筋炎。男子生徒に基礎疾患はなく、ワクチンは未接種だったという。新型インフルエンザによる死亡は県内3例目。県健康危機管理対策本部によると、男子生徒は1月11日に発熱とのどの痛みを発症。12日に呼吸停止し緊急搬送され治療を受けたが、2月8日に死亡した。感染経路は特定できていないという。
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9月号
新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月9日 地方版

新型インフルエンザ:長野の70代女性が死亡--県内4人目 /長野
 長野市保健所は8日、新型インフルエンザに感染した長野市在住の70代女性が死亡したと発表した。死因はインフルエンザによる心不全。女性はうっ血性心不全や心室細動など基礎疾患があり、主治医の判断でワクチンは接種していなかった。新型インフルエンザの感染(感染疑いを含む)による死者は県内で4人目。
 市保健所によると、女性は昨年から市内の病院に入院しており、1月23日に発熱し、24日にいったん下がったものの、28日に再び38・2度まで上がった。簡易検査でA型インフルエンザに陽性反応が出たため、タミフルを投与し解熱したが、翌29日に症状が悪化、市内の別の病院に転院し、人工呼吸器を付けて治療した。
 2月2日にはPCR(遺伝子)検査で新型インフルエンザの陽性反応が出て、症状が回復しないまま7日に死亡した。医師などの病院関係者や他の入院患者、家族らからインフルエンザ感染は報告されておらず、感染経路は不明という。【小田中大】
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9月号
新型インフル:ワクチン接種後に死亡…「因果関係あり」初
毎日新聞 2010年2月9日 地方版

新型インフルエンザ:治療薬タミフル耐性ウイルス、県北の70代男性から検出 /福島
 県は5日夜、新型インフルエンザに感染した県北地方の70代男性から、県内で初めて、治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスを検出したと発表した。
 県医療看護課によると、男性は昨年11月22日に発熱し、同24日にせきの症状が出るなど呼吸状態が悪化して肺炎で入院。簡易検査でインフルエンザA型陽性を示したため、タミフルを処方された。その後、遺伝子検査で新型感染が確認されたが回復し、12月12日に退院した。
 1月28日に県衛生研究所でウイルスの遺伝子解析を行ったところ、遺伝子変異が見つかった。今月5日に国立感染症研究所で検査した結果、タミフルへの耐性を持つことが分かった。別の治療薬「リレンザ」の耐性はなかった。タミフル耐性のウイルスは、全国では4日までに46例確認されている。【関雄輔】
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毎日新聞 2010年2月7日 地方版


新型インフルエンザ:北九州市、患者数が減少傾向 成人に広がる恐れも /福岡
 北九州市内の医療機関を受診した新型インフルエンザの患者数が昨年11月以降、減少傾向にある。児童の間で急速に感染拡大した後、ピークを越えたとみられる。ただ、今後は成人の間で感染が広がる可能性を指摘する声もある。市は「1月から県内で一般向けのワクチン接種が始まった。一時期より市民の関心が薄らいでいる。重症化を防ぐためにも接種してほしい」と呼びかけている。
 市保健衛生課によると、市内の定点医療機関での平均患者数は昨年11月23~29日の102・54人をピークに減少し、今年1月18~24日は3・69人だった。また、市の発熱電話相談への問い合わせも昨年11月の4584件から12月は1828件、1月は755件(同月27日現在)に激減している。
 しかし、定点の全国平均でみると、1月11~17日の8・13人が、同18~24日には9・03人と増加に転じた。また、国内の入院患者1万6570人(1月27日現在)の約84%は19歳以下だが、厚生労働省が昨年11月に発表した発生動向によると、オーストラリアでは入院患者の65%が20歳以上となり、他の年齢層にも感染が拡大しているという。
 市は「まだ事態が収束したとは考えていない。季節性とは異なり、新型インフルエンザは流行予測ができないので油断は禁物だ」と話している。【松田栄二郎】
〔北九州版〕
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毎日新聞 2010年2月7日 地方版

国民保護講座:新型インフルで危機管理考える 「情報分析し対応を」 /鳥取
 ◇東京慈恵会医大・浦島准教授招き
 新型インフルエンザの流行から危機管理について学ぶ国民保護講座(県主催)が6日、鳥取市のとりぎん文化会館であった。タイトルは「いまそこにある危機」。講師に、バイオテロなどに詳しく「NBCテロリズム」の著書がある東京慈恵会医科大の浦島充佳准教授を招いた。
 新型インフルが流行し出したころを振り返りながら時々刻々変わる情報をどう分析するかをテーマにした。
 メキシコでは新型インフルによる死亡率が10%近くとかなり高く、米国では通常の風邪程度の症状が多かった。浦島准教授は、両国の医療システムの違いに着目。メキシコでは相当に重篤化しないと受診しないだろうと考え、分母の違いが死亡率の違いにつながった判断した。
 さらにネットを駆使して情報を探り、最初の患者に接触した医療関係者のうち22人に軽度から中等度の症状が見られたが、誰も入院しなかったとの記述を見つけた。「部分的に免疫を持っている人が多い」と判断。日本でも米国程度で終わると考えた。
 浦島教授は「最悪のシナリオに備えるのが危機管理の基本だが、時間の経過で情報が増えると不確実性の幅が狭くなる。対応も変えていく必要がある」と話した。【大川泰弘】
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毎日新聞 2010年2月7日 地方版


ニュースBOX:新型インフルで県内5人目死者 /茨城
 県保健予防課は5日、つくば保健所管内に住む40歳代の男性が同日、新型インフルエンザウイルスによる劇症型心筋炎で死亡したと発表した。男性に持病はなかった。県内の新型インフルエンザ感染による死亡は5人目。
 同課によると、男性は高熱で診察を受けた今月1日に意識障害に陥ったまま、意識が回復せず、5日朝に死亡した。2日のPCR(遺伝子)検査で新型ウイルスへの感染が確認されていた。
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毎日新聞 2010年2月6日 地方版


新型インフルエンザ:女性2人が死亡 死者、計6人に /静岡
 県は4日、富士保健所管内に住む80代の女性が新型インフルエンザによる呼吸不全で亡くなったと発表した。浜松市保健所も同日、新型インフルエンザにかかった浜松市中区の60代の女性が肺炎で死亡したと発表した。ともに持病があったという。県内で新型インフルエンザに感染し亡くなったのは計6人となった。
 県によると、80代の女性は先月6日、風邪の症状などを訴えて入院。急性心筋こうそくとうっ血性心不全と診断された。遺伝子検査で新型インフルエンザに感染していることが同9日に判明し今月2日に死亡した。
 浜松市保健所によると、60代の女性は持病で入院中の先月28日に発熱。今月2日、インフルエンザの簡易検査で陽性を示したためタミフルを投与したが、3日に亡くなった。遺伝子検査の結果が4日に分かり、新型インフルエンザ陽性と確認された。【瀬上順敬、松久英子】
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毎日新聞 2010年2月5日 地方版


インフルエンザ:県が警報を解除 /熊本
 県は4日、インフルエンザの県平均感染数が先週(1月25~31日)は7・66となり、警報持続レベル(10・00)を下回ったと発表した。昨年11月16~22日の週に警報が発令されてから、11週目での警報解除となった。ただ、人吉と八代の保健所管内では依然として警報持続レベルを超えているほか、受験シーズンに入っていることから、県は引き続き感染防止対策に努めるよう呼びかけている。
 県健康危機管理課によると、80カ所の定点観測医療機関からのインフルエンザ感染報告総数は、前週より461人減って613人だった。このうち9割以上は新型インフルエンザと診断されている。
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毎日新聞 2010年2月5日 地方版


インフルエンザ:県が警報を解除--昨年11月発令 /広島
 県は4日、昨年11月に発令していたインフルエンザ警報を解除した。定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数が、県内7保健所管内すべてで基準値(10人)を下回ったため。 県健康福祉総務課によると、新型インフルエンザの流行で、例年よりも3~5カ月早い昨年9月3日に流行開始、11月4日に警報を発令していた。ピークは、同23~29日の週で、定点当たりの患者数は46・75人だった。【加藤小夜】
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毎日新聞 2010年2月5日 地方版


新型インフルエンザ:タミフル耐性ウイルス、5歳男児から検出 /奈良
 県は3日、生駒郡内に住む男児(5)から、インフルエンザ治療薬「タミフル」の耐性を持つ新型インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。県によると、全国で46例目。男児の周囲に重症化した患者がいないことから、耐性ウイルスの感染拡大はないとしている。
 県によると、男児は昨年11月26日に発熱し、診療所を受診。簡易検査でインフルエンザA型陽性を示し、タミフルを服用した。しかし、症状が改善せず、12月1日に奈良市の病院に入院。遺伝子検査で新型インフルエンザ陽性と確認され、治療薬「リレンザ」を服用したところ回復し、同7日に退院した。
 県が今年1月18日に県保健環境研究センターで遺伝子解析をした結果、タミフル耐性を示す遺伝子が検出された。【阿部亮介】
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毎日新聞 2010年2月4日 地方版


新型インフルエンザ:年末年始、「無保険」救済に格差 各自治体は受診控え懸念
 ◇医療費3割や短期保険証
 役所の窓口が閉まる年末年始を前に、自治体間で、国民健康保険(国保)の保険料滞納により「無保険」状態になっている世帯を巡る新型インフルエンザ対策で格差が広がっている。大半は厚生労働省の方針に従い、受診前に役所窓口での本人相談を求めているが、短期保険証の一律発行や3割の自己負担に踏み切った自治体も。専門家は「感染拡大防止の観点からも救済が必要」と指摘している。
 毎日新聞が政令市や県庁所在地などに聞き取り調査した。青森市は10月1日、特例として市内の「無保険」状態の全518世帯に1月末まで有効の短期保険証を郵送。北海道釧路市、東京都町田市、静岡県三島市、同富士宮市、同熱海市、熊本県天草市などが同様の対応を取っており、これらの市だけでも計約5700世帯が救済された計算だ。
 医療費の10割負担を恐れて新型インフルの患者が病院に行かない事態を防ぐためで、青森市国保医療年金課は「受診を控えて重症化することがないよう配慮した」と説明する。
 また、福井市、盛岡市などはインフルに感染した疑いがある場合は、市役所へ相談せずに、市内の医療機関を3割負担で受診できるようにしている。
 3割自己負担については、新型インフルの感染が問題化した今年5月、厚労省も発熱外来での受診に限り特例で認めるよう自治体に通知した。しかし、その後、感染拡大に伴って発熱外来が順次廃止され、特例も事実上、消滅。現在は「全額自己負担できない場合は、受診前に役所の窓口で本人が相談する」という一般的な病気と同じ対応を求めている。
 しかし、医療現場では柔軟な対応を求める声が出ており、静岡県保険医協会は10月、「10割負担では罹患(りかん)しても受診せずに重症化・重病化が懸念される」として、臨時に保険証を一律交付するよう県内の各市町に要請した。
 岐阜市は患者が市役所に相談に来た場合、「一般窓口ではなく、駐車場などでマスクを着用した職員が応対する」と定めている。また、救済に踏み切った自治体からも「新型インフルの受診時だけ3割負担にすると事務手続きが煩雑になり、窓口が混乱する」(三島市)などの声が出ている。【平野光芳】
 ◇国の対応必要--立教大の芝田英昭特任教授(社会保障論)の話
 公衆衛生の観点から自治体による救済は当然だが、国は自治体任せにせず、責任を持って対応すべきだ。受診抑制を生んでいる現在の国保制度そのものを根本から見直す必要がある。
毎日新聞 2009年12月9日 大阪夕刊


新型インフルエンザ:7月以降累計、1000万人に 地方で患者急増
 厚生労働省は27日、7月以降のインフルエンザ患者数が1000万人を超え、今月22日までに1075万人に達するとの推計結果を発表した。16~22日の1週間に全国約5000カ所の定点医療機関を受診した患者数は、1施設当たり今シーズン最多の38・89。昨冬の季節性インフルエンザのピーク(今年1月19~25日)だった37・45を上回り、地方都市を中心に流行がさらに拡大している。
 厚労省によると、1週間の推計患者数は10月後半から100万人を超え、16~22日は173万人。前週より10歳未満が20万人増えており、厚労省は「感染者の低年齢化が進んでいる」とみている。7月以降の累計では、5~9歳の285万人、10~14歳の309万人が受診した一方、60歳以上の患者は10万人にとどまる。検出されたウイルスのほとんどが新型で、季節性は流行のきざしがない。
 地域別では、初めて全都道府県で定点1施設当たり20を超え、警戒レベルとされる30も41府県で突破した。大分(77・21)▽福井(71・25)▽石川(65・02)▽山口(64・31)のほか、5県で50を超えており、厚労省は「流行開始が遅かった地方都市で、患者が急増している」と分析している。【清水健二】
毎日新聞 2009年11月28日 東京朝刊


新型インフルエンザ:ワクチン副作用の救済制度始まる
 今国会で成立した新型インフルエンザワクチンの健康被害救済法が4日施行され、ワクチン接種で副作用が起きた場合の救済制度がスタートした。入院相当以上の健康被害が対象で、国の審査で認定されれば、治療費が無料になり、症状に応じて医療手当や障害年金が支払われる。厚生労働省は同日、救済制度に関する相談電話(03・3501・9060、平日午前10時~午後6時)を開設した。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月5日 東京朝刊


新型インフルエンザ:公費でワクチン 厚労省が検討
 厚生労働省は、全額自己負担が原則の新型インフルエンザワクチン接種を、予防接種法に基づく公費負担に改める検討を始めた。25日に新設した厚生科学審議会の予防接種部会で専門家に諮り、来年の通常国会での法改正を目指す。同じく原則自己負担の水痘(水ぼうそう)、ヒブ(インフルエンザ菌b型)、肺炎球菌などのワクチンの扱いも議論する。
 予防接種法などで「定期接種」の対象とされる疾病は現在10種類あり、麻疹(ましん)(はしか)や風疹など9種類は原則無料、65歳以上を対象とした季節性インフルエンザは一部負担でワクチンを打てる。新型インフルエンザワクチンは対象外の「任意接種」だったため、低所得者を除き1回3600円の費用がかかっていた。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月26日 東京朝刊


新型インフルエンザ:ワクチン接種後、死亡者100人超す 8割が70歳以上
 厚生労働省は28日、新型インフルエンザワクチンの接種後に死亡した人が100人を超えたと発表した。25日現在、医療機関から1899件の副作用報告があり、入院相当以上の重篤が294件、死亡が103件含まれていた。この間の推計接種者は1492万人で、死亡の報告頻度は0・0007%だった。
 死亡者のうち80人が70歳以上で、持病を持つ優先接種対象者だった。【清水健二】
毎日新聞 2009年12月29日 東京朝刊


新型インフルエンザ:疑いの伊丹の乳児が死亡--西宮 /兵庫
 西宮市は2日、新型インフルエンザ感染の疑いのある伊丹市内の男児(11カ月)が西宮市内の医療機関で肺炎による呼吸不全で死亡したと発表した。男児は慢性肺疾患があった。県内で新型インフルエンザ感染患者の死者は疑い例を含め14人目で、この男児は最も年少だった。国内では185人目。
 市健康増進課によると、男児は先月28日に39度台の発熱があり、かかりつけの医療機関でタミフル投与などをうけたが、30日に死亡した。簡易検査でA型インフルエンザと診断されたが、新型インフルと確定するためのPCR検査は実施していない。【津久井達】
〔阪神版〕
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毎日新聞 2010年2月3日 地方版


パンデミックに挑む:沢田拓子さん=塩野義製薬医薬開発本部長
 ◇異例の早さで承認取得、点滴治療薬普及目指す--沢田拓子さん(54)
 <先月発売した点滴のインフルエンザ治療薬「ペラミビル(商品名、ラピアクタ)」の開発を統括した。新型インフルエンザの発生で、通常の医薬品の約4分の1という短期間で承認取得した。より効果的で安全な使用のため、医療機関に使用情報の提供を求めている>
 ペラミビルは米国の製薬会社が見つけた成分で、07年から国内で開発を進めてきた。薬が効く仕組みはタミフルやリレンザと同じ。既に飲み薬がある分野で点滴注射剤を導入することは、社内でも疑問の声があった。だが、経口投与や吸入が困難な小さな子どもや重症患者に使える薬剤がなかった。1日に2回、5日間服用する必要がある現在の治療薬と違い、1度の治療で済む点滴剤はウイルスが耐性化するリスクも下がる。
 承認申請まで、厚生労働省と国内外の感染状況や社会情勢を考慮しながら議論した。時に激論を交わしたが、前例にとらわれず今何をすべきかという観点で、腹を割って真摯(しんし)に議論することができた。
 現在の申請資料では不足している新型インフルエンザによる重症者への効果や安全性は、今後データを蓄積する必要がある。医療機関や患者に情報提供の協力を得て、適正に使ってもらえるようにしていきたい。【聞き手・関東晋慈】
==============
 ■人物略歴
 ◇さわだ・たくこ
 大阪府生まれ。京都大農学部卒。塩野義製薬入社後は一貫して開発畑を歩む。02年医薬開発部長に就任。07年4月、現職と同時に執行役員に就任。女性の役員就任は製薬業界では珍しい。
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毎日新聞 2010年2月3日 東京朝刊

新型インフルエンザ?:70代の男性死亡 県内3人目 /長崎
 県は2日、新型インフルエンザ感染が疑われる県内の70代男性が死亡したと発表した。男性には気管支ぜん息などの持病があったという。新型インフルエンザ感染疑い患者の死亡は県内では3人目。
 県新型インフルエンザ対策本部によると、男性は昨年12月31日に発症。1月2日に医療機関を受診し、タミフルを処方された。しかし、症状が悪化し、同月30日に急性肺炎で死亡した。主治医は「新型インフルエンザが直接の死因ではないが、影響を及ぼした可能性がある」としている。男性は予防接種はしていなかった。
〔長崎版〕
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毎日新聞 2010年2月3日 地方版


新型インフルエンザ:県・仙台市、相談窓口を休止 通常業務で対応 /宮城
 県は、09年9月から仙台市と共同で設置していた24時間体制の新型インフルエンザ相談窓口を1月31日午後9時で休止した。患者数の減少やワクチンの充足に伴って相談件数が減り、通常の相談業務内で対応できると判断した。今後は、県の保健所7カ所と仙台市の保健福祉センター5カ所で平日午前8時半~午後5時まで受け付ける。
 県健康推進課によると、窓口が設置された09年9月17日からの相談件数は、延べ1万2734件。最多の11月には3786件寄せられたが、12月中旬から減りはじめ、1月前半には1日当たり2ケタ台、後半には1ケタ台で推移していた。
 インフルエンザ患者数も、ピーク時(09年11月2~8日)の定点医療機関1施設当たり46・73人から、1月18~24日には4・67人に沈静化しつつある。【伊藤絵理子】
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毎日新聞 2010年2月2日 地方版


新型インフルエンザ:44歳男性が死亡 /新潟
 県は1日、新型インフルエンザに感染した県内在住の男性(44)が死亡したと発表した。県内での死亡は4例目。
 男性は1月28日夕方に発熱し、医療機関で診察を受け、簡易検査でインフルエンザと診断された。治療薬リレンザを処方されたが、容体が悪化し、同30日夜に亡くなった。死因は心筋炎の疑いがあるが、基礎疾患はなかったという。【小川直樹】
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毎日新聞 2010年2月2日 地方版


ニュースBOX:常陸太田市がワクチン接種の助成枠拡大 /茨城
 常陸太田市は1日、新型インフルエンザワクチン接種の助成対象者を高齢者など優先接種対象者から、0歳児を除く市民全員に拡大すると発表した。県が19~64歳までの健康な成人に対してワクチンの接種を認めたことに伴う措置。ワクチン接種代助成は1人1回1000円。
 同市内で同日までに接種した優先接種対象者は4554人で、接種率は15・9%という。優先接種対象者の接種者が少なかったため、現行予算内で対応できるという。
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毎日新聞 2010年2月2日 地方版

予防接種法:臨時接種、規定見直し 新型感染症に備え類型新設へ--厚労省
 厚生労働省の厚生科学審議会部会は、新型インフルエンザのような感染症に迅速に対応するために、予防接種法の臨時接種の規定を見直して新たな類型を設けることで合意した。厚労省は今国会に改正法案を提出する予定だ。
 予防接種法には、新たな感染症の出現に備え、流行を防ぐ緊急措置として臨時接種の規定があるが、これを適用すると国民に接種の努力義務が課せられる。新型インフルエンザは毒性が季節性とほぼ同じで、ワクチンの感染予防効果も低いことから臨時接種の対象にならず、政府は特別措置法を作り一からの制度設計を迫られた。
 法改正では、臨時接種の枠組みに接種の努力義務を課さない類型を新設し、新たな感染症の毒性やワクチンの効果などに応じて適用を振り分ける。いずれの場合も副作用被害に対する国の補償が受けられる。従来の臨時接種は無料(全額公費負担)だが、新たな類型の費用負担は部会で今後検討する。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月31日 東京朝刊


新型インフルエンザ:60代男性死亡 県内4人目 /宮崎
 県は29日、高千穂町の60代男性が新型インフルエンザに感染し死亡したと発表した。男性には慢性腎疾患や糖尿病などの持病があった。
 県健康増進課によると、男性は18日に発熱し医療機関を受診した。タミフルやリレンザを処方されたが40度以上の熱が続き28日、死亡した。
 男性は予防接種を受けていたが、持病の肥厚性硬膜炎の治療薬の影響で免疫が抑制された状態だったという。県内の新型インフルエンザによる死者は4人目。
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毎日新聞 2010年1月31日 地方版


臨時接種:規定見直しへ 新型感染症に備え
 厚生労働省の厚生科学審議会部会は、新型インフルエンザのような感染症に迅速に対応するために、予防接種法の臨時接種の規定を見直して新たな類型を設けることで合意した。厚労省は今国会に改正法案を提出する予定だ。
 予防接種法には、新たな感染症の出現に備え、流行を防ぐ緊急措置として臨時接種の規定があるが、これを適用すると国民に接種の努力義務が課せられる。新型インフルエンザは毒性が季節性とほぼ同じで、ワクチンの感染予防効果も低いことから臨時接種の対象にならず、政府は特別措置法を作り一からの制度設計を迫られた。
 法改正では、臨時接種の枠組みに接種の努力義務を課さない類型を新設し、新たな感染症の毒性やワクチンの効果などに応じて適用を振り分ける。いずれの場合も副作用被害に対する国の補償が受けられる。従来の臨時接種は無料(全額公費負担)だが、新たな類型の費用負担は部会で今後検討する。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月30日 20時44分


新型インフルエンザ:ワクチン接種後、80代女性が死亡 「因果関係あり」初
 厚生労働省は29日、新型インフルエンザのワクチン接種を受けた新潟県内の80代女性が急死し、主治医から「接種との因果関係あり」との報告があったと発表した。ワクチン接種後の死亡は27日までに117件確認されているが、他はすべて「因果関係なし」か「評価不能」で、「関係あり」の報告は初めて。厚労省は専門家に検証を依頼している。
 厚労省によると、女性は26日ワクチン接種を受け、副作用が出ないことを確認して30分後に医療機関を出発。約10分後、路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明。女性には高血圧や心臓の弁の働きが弱い持病があった。
 主治医は報告の中で、注射で血圧低下などの過敏反応を起こす「アナフィラキシー・ショック」と、突然の不整脈や肺塞栓(そくせん)などの可能性が同程度考えられると説明している。厚労省は「接種から数時間で急死したケースはこれまでもあり、因果関係は即断できない」としている。【清水健二】
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毎日新聞 2010年1月30日 東京朝刊

2010年2月23日火曜日

日本の変異ブタ風邪ヴィールスH274Y(タミフルの効かない変異ブタ風邪)の固定化

日本の変異ブタ風邪ヴィールスH274Y(タミフルの効かない変異ブタ風邪)の固定化
Japan H1N1Tamiflu Resistance Sequences Signal Fixing StartRecombinomics Commentary 02:19December 19, 2009
http://www.recombinomics.com/News/12190901/H274Y_Japan_Fix.html
日本の変異ブタ風邪ヴィールスH274Y(タミフルの効かない変異ブタ風邪)の固定化
日本の変異ブタ風邪ヴィールスH274Y(タミフルの効かない変異ブタ風邪)の固定化国立感染研究所は、日本のブタ風邪ヴィールスA(H1N1)の68件の遺伝子塩基配列を発表した。いくつかは、春や夏の初めに収集されたが、ほとんどは、夏の終わりか秋に採集され、8件にH274Y変異ヴィールス(タミフルが効かない変異ブタ風邪)が含まれている。ほとんどのこれらのタミフルの効かない変異ブタ風邪ヴィールスの遺伝子塩基配列は、つい最近の試料で、これは最近のタミフルの効かない変異ブタ風邪の流行を示している。ひとつの試料(A/SHIGA/43/2009からは変異ブタ風邪ヴィールスD225Eと、アメリカ合州国のA/HONG KONG/2369/2009とA/TENNESSEE/17/2009で検出された二つの別のの指標が検出され、これでこのはっきりと規定された副分岐群が、合計 3件になった。タミフルの効かない変異ブタ風邪H274Yは、少数派として感染流行しているようだ。アメリカ合州国のCDCは、第49週の更新情報として15件の新しいH274Y変異ヴィールスを検出したと報告した。最近 オランダでも13件のH274Yヴィールスが、発見されて、最近のアメリカ合州国とオランダのH274Yブタ風邪は、感染死亡している。加えてH274YヴィールスとD225Nヴィールスは、アメリカ合州国の(ILLINOI)とフランスの同じ患者から検出されており、両方とも感染死亡している。以前にも3件のH274YとD225Eヴィールスの同時感染が、見つかっており、少数派として感染流行している変異ヴィールスH274Yの数は、もっと多いと推測される。タミフルの効かない変異ブタ風邪は、じわじわと感染拡大している。2010年初めのブタ風邪感染流行の最大期には、十分な警戒が必要だ。

日本でウクライナで注目された変異ブタ風邪ヴィールスD225GとD225Eが発見

日本でウクライナで注目された変異ブタ風邪ヴィールスD225GとD225Eが発見
H1N1 D225E Converted to D225G in Japan Recombinomics Commentary 16:50January 29, 2010
http://www.recombinomics.com/News/01291002/D225G_Japan.html
最近 国立感染研究所は、二つのブタ風邪遺伝子塩期配列を発表した。一つの試料のA/YAMAGUCHI/247/2009には、A716G、これは、変異ブタ風邪ヴィールスD225Gに当たる。しかしこれには、T717Aもあり、これは変異ブタ風邪ヴィールスD225Eに当たり、D225Gのもう一つの指標があった。それで変異ブタ風邪ヴィールスD225Gは、変異ブタ風邪ヴィールスD225Eの遺伝子背景に付随して、その結果変異D225Gに変換にした。ヨーロッパでは、変異ブタ風邪ヴィールスD225Gは、変異ブタ風邪ヴィールスD225Eの背景に付着したと報告されてきたが、日本の遺伝子塩基配列には、C940Tがあり、それは大部分 アメリカ合州国と日本にあるD225Eの副分岐群と規定される。遺伝子銀行の遺伝子塩基配列に加えて、C940Tは、GISAIDのD225E塩基配列にもある。A/TENNESSEE/17/2009とA/Shiga/43/2009にも含まれる。香港の遺伝子塩基配列のように、TENNESSEEとSHIGAの遺伝子塩基配列にもH274Yがあり、アメリカ合州国と日本でH274Y(タミフルの効かない新型インフルエンザ(ブタ風邪))が感染拡大していることを示している。

2010年2月19日金曜日

イギリスの新型インフルエンザ(ブタ風邪)感染死亡者:2010年02月18日

イギリスの保健相の2010年02月18日木曜日発表の新型インフルエンザについてENGLANDのブタ風邪感染死者は、309人、SCOTLANDの感染死者は、68人、WALESの感染死者は、28人、NORTHERN IRELANDの感染死者は、18人で、イギリス全体のブタ風邪感染死者は、423人。
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/documents/digitalasset/dh_112749.pdf

ウクライナの風邪感染死者 (2010年02月17日現在)は、1093人。

ウクライナの風邪感染死者 (2010年02月17日現在)は、1093人。
ウクライナの英語新聞のKYIVPOSTの2010年02月17日号によると
2010年の02月08日ー15日の間に風邪や呼吸器感染症で17人が、風邪感染死亡した。
ブタ風邪が発生した2009年10月29日から2010年02月17日までにウクライナでは
風邪や呼吸器感染症で、1093人の人が、風邪感染死亡した。このうち約85%くらいのひとが
ブタ風邪感染死亡したと見られている。(約900人くらい)。ブタ風邪感染死亡者のうち、やく85%が
ブタ風邪変異ヴィールスA(H1N1)D225Gや変異A(H1N1)D225Nヴィールスで、ブタ風邪感染死亡したと
予想される。だから85%×85%=70%と予想される。だから、そのうちやく70%くらいの人が、
(約800人)新型インフルエンザ(ブタ風邪)変異ヴィールスA(H1N1)D225Gや、D225Nで、
変異ブタ風邪感染死亡したと、予想される。
http://www.kyivpost.com/news/nation/detail/59765/

新型インフルエンザ(ブタ風邪)変異ヴィールスD225GのBLOG

新型インフルエンザ(ブタ風邪)変異ヴィールスA(H1N1)D225Gの
電網冊子(BLOG) "RECOMBINOMICS"
ウクライナで注目を浴びた新型インフルエンザ(ブタ風邪)変異ビールスA(H1N1)2009 D225Gと
D225Nについて、インフルエンザ ビールスの進化を専門に研究しているヘンリイ ニマン博士
(DR。HENRY L。NIMAN)の電網冊子(BLOG)のRECOMBINOMICSは、非常に参考になるので、
必読の電網冊子です。
http://www.recombinomics.com/
>What's New. > News Comentary
http://www.recombinomics.com/whats_new.html

News Commentary twitter BMC Paper on H1N1 Human Receptor InteractionsRecombinomics / Rhiza Interactive Pandemic MapsLive feed of underlying data in Pandemic map herePandemic Interactive MAP Rhiza Labs - Tech PartnerNature Precedings - Tamiflu Resistance H5N1 Concurrent Acquisitions and H5N1 SNP Aggregation Keynote - International Drug Discovery Science and Technology - BeijingH5N1 Interview AudioJan6 Jan13 Jan16 Jan21 Feb2 Feb13 Feb18 Swine Flu Evolution and Predictions RAW VIDEO VIDEO Recombinomics Options VI Press Releases PublicationsPhylogenetic Trees H5N1 Egypt and Ebola MapsArchived Commentaries
H1N1 Low Reactor Recombinants Raise Pandemic Concerns (02/23/10 13:20)
H1N1 G158E and D225G Low Reactors Recombine in Italy (02/22/10 08:33)
H1N1 G158E and D225G Low Reactors Recombine in Russia (02/22/10 07:15)
H1N1 G158E Low Reactors in Germany Raise Vaccine Concerns (02/21/10 23:01)
H1N1 Low Reactors Raise Vaccine Selection Concerns (02/19/10 19:17)
WHO H1N1 Vaccine Target Selection Failure (02/19/10 12:01)
WHO H1N1 Vaccine Target Lacks D225G (02/19/10 00:36)
H1N1 Vaccine Target Raises Pandemic Concerns (02//18/10 23:18)
Approves H1N1 Vaccine Inventory Control (02/18/10 13:40)
Failure and Severe H1N1 Cases in Wyoming (02/17/10 17:20)
Spread in North Carolina (02/16/10 20:02)
H1N1 D225E Conversion to D225G in Egypt (02/16/10 18:40)
Adamantane Sensitive H1N1 in Houston Texas (02/15/10 18:18)
Duke D225G/N Death Data Destroys Random Mutation Paradigm (02/15/10 11:39)
Negative Duke D225G/N Death Data Raise Concerns (02/14/10 21:20)
Dramatic H1N1 CFR Spike In Mexico Raises Concerns (02/12/10 15:59)
Spike In H1N1 Fatalities In Mexico Raise Concerns (02/11/10 12:48)
13 Recent H1N1 Deaths In Michigan Raise Concerns (02/11/10 10:28)
Recombination Drives Duke D225G/N Death Transmission (0210/10 11:28)
WHO's Fake H1N1 Pandemic (02/09/10 15:38)
More Severe H1N1 Increases In Mississippi (02/08/10 16:38)
Pandemic H1N1 Disinformation Raises Concerns (02/07/10 21:15)
US Wave 3 Start Confirmed by H1N1 Increases in Region 4 (02/0510 23:03)
H1N1 D225G D225N H274Y Mixtures in Duke Death Cluster (02/05/10 15:50)
Six Pediatric H1N1 Deaths in California Raise Concerns (02/05/10 10:10)
Wave 3 Start Signaled By H1N1 Increases In North Carolina (02/0510 8:40)
WHO H1N1 D225G Transmission Omissions (02/04/10 21:22)
WHO Obsolete Report on H1N1 D225G Raises Concerns (02/03/10 22:03)
H1N1 Increases on North Carolina College Campuses (02/03/10 17:50)
Recombination Driving D225G and H274Y Spread (02/02/10 20:10)
Conversion of H1N1 D225E to D225G in Rome Italy (02/02/10 12:40)
Widespread High Frequencies of H1N1 D225E In Italy (02/01/20 14:41)
Severe H1N1 Cases in North Carolina Raise Concerns (02/01/10 10:05)
Ukraine H1N1 D225G in North Carolina (02/01/10 07:26)
D225G/N H1N1 Linkage By Recombination in Australia US China (01/31/10 23:55)
Mystery Spike in US Pneumonia and Influenza Deaths (01/31/10 23:19)
Spike In US Pneumonia and Influenza Deaths (01/29/10 20:09)
H1N1 D225E Converted To D225G in Japan (01/29/10 16:50)
Independent H1N1 D225G Introductions in California (01/29/10 13:40)
D225G/N in Fatal H1N1 in Chernihiv Ukraine (01/2810 13:20)
H1N1 Fatality Rate in Memphis Children Raises Concerns (01/2710 21:21)
Spike in Severe H1N1 In Memphis Tennessee Children (01/27/10 16:20)
Fujian H5N1 In Israel? (01/27/10 16:05)
D225G/N H1N1 Clustering Raises Concerns (01/27/10 14:20)
D225G In First 2010 H1N1 Sequence (01/27/10 03:40)
H1N1 Duke Death Cluster With H274Y and D225G/N (01/26/10 17:15
H1N1 School Closings in Donetsk Ukraine (01/25/10 23:20)
D225G/N Widespread in Ukraine Fatal Cases (01/25/10 14:50)
Initial H1N1 Attack Rate Raises Pandemic Concerns (01/22/10 22:55)
Nepal Fatal Cluster Raises Concerns (01/2010 16:40)Ukraine Dead Top 1000 - Donetsk Fatalities Grow (1/20/10 13:45)
Q226R In Fatal H1N1 Infection of Oregon Cat (01/20/10 12:49)
Fatal H1N1 D225G In India Raises Concerns (01/20/10 10:59)
Confirmed H1N1 D225G Transmission in Italian Family (01/17109 20:50)
Spike in H1N1 D225G Cases In Spain Raises Concerns (01/16/10 23:35)
Swine H3N2 in Iowan Lacking Swine Exposure (01/15/10 21:30)
Spike in H1N1 Fatalities in Romania Raises Concerns (01/14/10 23:15)
New Ukraine Sequences Raise Pandemic Concerns (01/13/10 19:05)
H1N1 D225G in India (01/13/09 13:23)
Caracal Cluster Pandemic Panic Likely Linked to D225G (01/13/09 12:40)
D225G Link to Fatal H1N1 Caracal Cluster in Romania? (01/13/10 03:30)Ukraine Fatalities Jump to 940 - Over 4 Million Infected (01/12/10 22:35)
Fatal H1N1 Cluster in Romania Raises Concerns (01/12/10 19:40)
Transmission of Fatal H1N1 D225G/N Accelerates Concerns (01/11/10 19:05)
Identical H1N1 D225G Fatal Sequences in Brazil and Ukraine (01/11/10 14:40)
H1N1 D225G in Nasopharyngeal Swab from Fatal Brazil Case (01/10/10 16:50)
H1N1 D225G and D225N in Moldova Patient (01/10/10 14:20)
Ukraine Fatalties Jump to 882 - D225A/G/N in Kyiv (01/09/10 01:50)
H1N1 D225G D225N D225A in Ukraine Lungs (01/08/09 23:40)
H1N1 Re-Infections Confirmed (01/06/09 13:50)
Ukraine Fatalities Jump to 827 - 100K New Cases in One Day (01/06/09 13:20)
D225E and D225N RBD H1N1 Changes in Turkey (01/05/09 21:25)
Ukraine Fatalities Spike to 805 - One Day Record of 38 (01/04/09 22:10)
Fatal H1N1 RBD Change S188N in Hunan China? (01/03/09 15:40)
Ukraine Fatalities Jump to 759 - Two Day Total 32 (01/03/10 05:20)
Spreading H1N1 Sequences in Russia Raise Concerns (01/02/10 22:45)
H1N1 D225G and D225N in Russian Cases Near Ukraine (01/02/10 02:12)
Ukraine Fatalities Spike to 727 - One Day Total 29 (12/31/09 23:55)
Tamiflu Resistance Continues to Expand in the United States (12/31/09 23:05)
H1N1 D225G in Lungs of Patients Across Russia (12/31/09 21:21)
Ukraine Fatalities Spike to 698 - One Day Total 23 (12/30/09 23:55)
Fatal D225G/D225N H1N1 Co-Infections Raise Concerns (12/30/09 15:28)
Fatal H1N1 Tamiflu Resistance in New Brunswick Canada (12/30/09 02:20)
H1N1 Tamiflu Resistance Lesson Not Learned (12/30/09 00:15)
Ukraine Fatalities Spike to 675 - Two Day Total of 42 (12/29/09 20:10)
The WHO Surprise on D225G / D225N H1N1 Fatalities (12/29/09 17:48
D225G / D225N H1N1 in Case from Sweden (12/28/09 23:55)
Tamiflu Resistance in UK Jumps Higher (12/25/01 10:15
D225G / D225N H1N1 Fatal Cluster in San Luis Potosi Mexico (12/24/09 23:55)
H1N1 RBD D225G and D225N in Mexican Swine (12/24/09 17:53)
Emergence and Evolution of Pandemic Tamiflu Resistance (12/22/09 12:35
Lab Confirmed H1N1 in New York Dog (12/22/09 03:30)
Transmission of H1N1 Tamiflu Resistance (12/21/09 16:45)
German H1N1 Tamiflu Resistance Cluster Raises Concerns (12/20/09 17:35)
H1N1 Tamiflu Resistance Levels Raise Concerns (12/20/09 12:25)
Cases Top 3 Million - 21 New Fatalities (12/20/09 04:37)
Japan Tamiflu Resistance Sequences Signal Fixing Start (12/19/09 02:19)
US Spike in H1N1 Tamiflu Resistance Signals Fixing Start (12/18/09 23:55)
First Fatal Tamiflu Resistant Case in South Korea (12/17/09 18:15)
Silent Spread of Tamiflu Resistance in Texas (12/16/09 17:41)
Ukraine H1N1 Cases Explode - 507 Dead (12/15/09 21:25)
Rapid H1N1 Evolution in Beijing Raises Concerns (12/15/09 13:25)
Receptor Binding Domain Changes in Texas (12/14/09 11:15)
Tamiflu Resistance Spike in the US Raises Transparency Concerns (12/14/09 02:18)
D225G and H274Y in Illinois Case (12/13/09 18:18)
D225G and D225N Confirmed in Fatal Utah Case (12/11/09 22:22)
Fixing Fatal Tamiflu Resistance in Pandemic H1N1 (12/11/09 18:55)
Fatal Tamiflu Resistant Cases Spike in the Netherlands (12/11/09 12:50)
D225G and D225N in Fatal Utah Case? (12/10/09 21:07)
Hidden Transmission of H1N1 Tamiflu Resistance (12/10/09 16:45)
H5N1 H1N1 Cluster in Dien Bien Vietnam (12/10/09 03:52)
Attack Rate in Tamiflu Resistant Cluster in Vietnam (12/10/09 00:25)
Fatal Tamiflu Resistance in Delaware (12/09/09 18:50)
D225N in Ukraine Raises Pandemic Concerns (12/09/09 00:05)
Ukraine Cases Spike - D225G and D225N Found (12/08/09 21:36)
Fatal Tamiflu Resistant H1N1 in the Netherlands (12/08/09 13:55)
D225G and D225N in Utah Patient Raises Pandemic Concerns (12/06/09 23:55)
WHO in Denial on Tamiflu Resistance and RBD Changes (12/05/09 21:21)
H1N1 Tamiflu Resistant Cluster in Pennsylvania (12/05/09 17:40)
H1N1 Tamiflu Resistance Crosses Tipping Point (12/04/09 15:01)
Transmission of Fit Tamiflu Resistant H1N1 in Maryland (12/04/09 03:07)
Tamiflu Resistance in Ukraine Sub-clade in Spain and US Georgia (12/03/09 20:05)
446 Dead in Ukraine - D225G and Deaths Spread (12/03/09 02:35)
Tamiflu Resistant Cluster in Maryland and Virginia USA (12/02/09 22:45)
Transmission of Novel H1N1 D225G in Norway and Sweden (12/02/09 12:55)
Fit Hong Kong Tamiflu Resistant H1N1 Is a Mixture (12/01/09 19:54)
H1N1 Evolution Outpacing Vaccine and Host Defenses (11/30/09 13:32)
H1N1 RBD Changes at 225 Create Vaccine Mismatch Concerns (11/29/09 14:24)
Week 46 Sets Record Number of H1N1 US Pediatric Fatalities (11/28/09 18:29)
WHO Weather Report on Ukraine H1N1 D225G Required (11/28/09 17:10)WHO Silence on D225G Vaccine Mismatch Confuses Media (11/28/09 15:31)
WHO Confirms D225G Vaccine Failure (11/28/09 03:45)
WHO Mis-statements on D225G and H274Y Raise Concerns (11/27/09 21:31)
D225G and H274Y in Fatal Infection in France (11/27/09 17:30)
WHO Silence on D225G Immune Escape Raises Concerns (11/27/09 13:20)
D225G Evades Immune Response (11/27/99 08:20)
Worldwide Transmission of D225G (11/27/09 06:45)
D225G Ukraine Norway Link and China Spread (11/25/09 14:15)
H1N1 Re-infections Raise Pandemic Concerns (11/25/09 02:30)
Ukraine Dead Approach 400 - D225G Spreads (11/24/09 23:35)
H1N1 RBD Changes D225E and D225G in Norway (11/24/09 17:39)
Spontaneous Mutation Media Myth (11/24/09 7:41)
Fatal H1N1 Cluster in Texas Raises Pandemic Concerns (11/23/09 22:55)
Explosion of Swine Flu Tamiflu Resistance in the United States (11/23/09 13:30)
1918 RDB D225G in Lung Cases in the United States (11/23/09 10:27)
RBD D225G in Lung Cases in Ukraine and Norway (11/21/09 13:02)
Evidence on D225G in Lung Cases in Norway and Ukraine (11/21/09 11:40)
WHO Confirms D225G in Lung Cases in Norway and Ukraine (11/20/09 23:55)
D225G in Fatal H1N1 Lung Cases in Norway and Ukraine (11/20/09 19:05)
Large Tamiflu Resistant Cluster in Wales UK (11/20/09 17:50)
H1N1 D225G in Russia Raises Pandemic Concerns (11/20/09 15:05)
D225G in Fatal H1N1 Cases in Norway? (11/20/09 15:19
Ukraine Dead Increase to 354 - Fatal H1N1 Cases Have D225G (11/20/09 13:38)
Lung Tropism Driving H1N1 False Negatives? (11/19/9 21:17)
Media Myths Cloud Joint Hearings on Pandemic Vaccine (11/19/09 17:17)
All Fatal Ukraine H1N1 Cases at GISAID Have RBD D225G (11/19/09 14:17)
Ukraine Dead Increase to 344 - Sequences Released (11/18/09 22:45)RBD Change D225G in Ukraine Lung Raises Concerns (11/18/09 21:55)
Binding Domain Change D225G Confirmed in Ukraine (11/18/09 18:35
RBD D225G in China and Australia Raise Ukraine Concerns (11/18/09 14:41)
Ukraine Dead Increase to 328 - Still No Sequences (11/17/09 19:17)
Ukraine H1N1 Sequence Changes Raise Concerns (11/17/09 13:17)
Ukraine Dead Increase to 315 -Still No Sequences (11/16/09 19:17)
Record Number of Lab Confirmed H1N1 Pediatric Deaths in the US (11/16/09 16:09)
Cluster of Tamiflu Resistance Near Edinburgh Scotland (11/16/09 13:45)
Ukraine Dead Increase to 299 - Still No Sequences (11/15/09 22:55)
WHO Evades Ukraine Sequence Questions at News Conference (11/15/09 12:25)
Ukraine Dead Increase to 282 - Still No Sequences (11/15/09 07:32)
Ukraine Dead Increase to 239 - Still No Sequences (11/12/09 20:21)
CDC Estimate of US H1N1 Pediatric Deaths Raised to 540 (11/12/09 19:45)
Ukraine Dead Increase to 213 - Still No Sequences (11/11/09 21:14)
Media Myths on Swine Flu in Ukraine Raise Concerns (11/11/09 13:40)
WHO Appeals to Ukraine for Help with Hemorrhagic Pneumonia (11/11/09 11:40)
Belarus Reports Almost 1/4 Million Flu Cases (11/10/09 23:35)
189 Deaths Reported in Ukraine - Belarus to 223K Cases (11/10/09 21:35)
Suspect H1N1 Death in Romania Near Ukraine Border (11/10/09 15:06)
Timeline on WHO Silence on H1N1 Sequences (11/09/09 23:21)
Death of Belarus Doctor Near Ukraine Border (11/09/09 20:46)
Silence on Ukraine Sequences Raise Pandemic Concerns (11/09/09 19:01)
Reported Cases in Ukraine Top One Million - 174 Fatalities (11/09/09 18:41)
Over 2000 Health Care Workers Ill in Ukraine (11/09/09 14:35)
Total Destruction of Lungs in Ukraine Fatal H1N1 Cases (11/09/09 12:59)
1918 RBD Polymorphism in Ukraine H1N1? (11/09/09 04:32)
Reported Ukraine Fatalities Increase To 155 (11/09/09 02:09)
H1N1 Genetic Changes in RBD Raise Pandemic Concerns (11/08/09 19:09)
Reported Ukraine Cases Approach One Million (11/08/09 18:08)
H1N1 Jumps to Pets Raise Pandemic Concerns (11/07/09 23:24)
National H1N1 Epidemic Declared in Bulgaria (11/07/09 8:45)
Withheld Ukraine Sequences Raise Pandemic Concerns (11/07/09 02:20)
Reported Cases in Ukraine Double Again To 871,037 (11/06/09 22:54)
Reported Cases in Ukraine Double in Two Days (11/04/09 14:34)
Clusters on Hemorrhagic H1N1 Pneumonia in Ukraine (11/04/09 11:54)
WHO Targets Hemorrhagic H1N1 Cases in Lviv Ukraine (11/03/09 19:47)
Belarus H1N1 Deaths Raise Concerns (11/03/09 16:47)
Ukraine H1N1 Hospitalizations and Deaths Spike Higher (11/02/09 21:54)
Hospitalized Students at Romanian Convention Raise Concerns (11/02/09 7:22)
H1N1 Doctor Deaths in Ukraine Raise Concerns (11/01/09 22:22)
H1N1 Attack Rate Explodes in Ukraine (11/01/09 16:47)
WHO Team to Investigate Ukraine H1N1 Outbreaks (10/30/09 23:47)
Ukraine Orders Mobile Military Labs for H1N1 Caseload (10/30/09 18:50)
H1N1 Fatalities in Ukraine Generate Travel Restrictions (10/30/09 15:47)
US Emergency Declarations Raise Pandemic Concerns (10/29/09 22:47)
H1N1 in Swine in Iceland Raises Pandemic Concerns (10/29/09 21:27)

School Undercounts Raise Pandemic Concerns (10/26/09 17:34)
Pandemic H1N1 Spread in Swine Raises Pandemic Concerns (10/19/09 21:20)
H1N1 Attack Rate Raises Pandemic Concerns (10/15/09 22:12)
Weak Immune Response In Mild Cases Driving Re-Infections? (10/10/09 16:02)
Buffalo School Outbreaks Raise H1N1 Re-Infection Concerns (10/08/01 12:45)
Silent Spread of E627K in Pandemic H1N1 in Patients (09/29/09 14:01)
E627K Circulation in Pandemic H1N1 Patients in the Netherlands (09/29/09 08:22)
Pediatric Deaths in Flu Infested Schools in KY KS and OK (09/24/09 22:22)
Fever Free Swine Flu In CNN's Anderson Cooper (09/24/09 14:20)
Pediatric Deaths in Flu Infested Schools in CO and SC (09/24/09 12:10)
Spike in Pennsylvania Fatalities Raises Concerns (09/23/09 13:02)
Widespread Pandemic Antibody Confounds Clinical Trial (09/22/09 14:02)
Another School District Closing Near Knoxville Tennessee (09/18/09 01:35)
School District Closings in Tennessee and Texas (09/17/09 19:49)
Efficient Transmission of Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 (09/16/09 14:19)
Media Myths On Why Swine Flu Is Called Swine Flu (09/14/09 17:40)
Camper to Camper Transmission of Tamiflu Resistant H1N1 (09/10/09 22:22)
Additional Spread of Tamiflu Resistance in the United States (09/10/09 06:29)
Fit Tamiflu Resistant Cluster in Hong Kong (09/09/09 19:09)
Explosion in Student Deaths Linked to School Openings (09/04/09 13:55)
US Pediatric Deaths Raise Pandemic Concerns (09/04/09 02:17)
Co-transmission of H5N1 with Pandemic H1N1 in Egypt? (09/02/09 18:18)
Tennessee School Closings Raise Pandemic Concerns (09/02/09/01 11:20)
Widespread Tamiflu Resistance in Texas? (09/01/09 11:30)
Texas Tamiflu Resistance Cluster Confirmed (08/31/09 21:30)
Evolutionarily Fit Tamiflu Resistance in Northern California (08/31/09 10:15)
Swine Flu Sticker Shock (08/28/09 16:18)
Tamiflu Resistance in Northern California (08/28/09 12:42)
Misinformation Linked to Explosion of Swine Flu in US Schools (08/26/09 22:41
Tamiflu Resistance in Vietnam Increases Concerns (08/25/09 13:11)
Matching Sequences in Tamiflu Resistant Patients in Seattle (08/24/09 11:11)
Clusters of Tamiflu Resistance in the United States (08/22/09 15:20)
Pandemic Tamiflu Resistance in North Carolina Summer Campers (08/22/09 13:00)
Pandemic Flu Fever Failure Fuels School Cluster Explosions (08/21/09 17:25)
Pandemic H1N1 Spread to Turkey Farms in Chile (08/21/09 14:40)
Widespread Pandemic H1N1 School Outbreaks in Southern US (08/20/09 22:22)WHO Withholding Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 Locations (08/17/09 13:55)
Fit Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 in the United States (08/17/09 11:20)
WHO Failure to See Spread of Tamiflu Resistant H1N1 (08/16/09 15:25)
Silent Spread of Tamiflu Resistant H1N1 Confirmed (08/15/09 14:20)
Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 in Washington State (08/15/09 03:20)
More Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 in Hong Kong (08/14/09 17:07)
Additional Spread of Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 (08/12/09 20:05)
Rising Death Toll Linked to Tamiflu Resistant Pandemic H1N1? (08/10/09 18:40)
First Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 - Singapore ex-Hawaii (08/09/09 20:20)
Reporting Delays in Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 (08/09/09 10:53)
Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 in Thailand (08/09/09 00:25)
Global Spread of Tamiflu Resistance in Pandemic H1N1 (08/08/09 20:40)
Spread of Tamiflu Resistance in Pandemic H1N1 in Texas (08/04/09 13:47)
Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 Cases in Texas (08/04/09 03:37)
Pandemic H1N1 in Quebec Swine Lack Human Link (07/30/09 00:40)
Genetic Changes in Pandemic H1N1 in Brazil Raise Concerns (07/29/09 19:40)
Explosion of UK Pandemic H1N1 Cases Causes Concern (07/24/09 16:02)
Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 Spread to Canada and Japan (07/22/09 04:15)
Pandemic H1N1 Spread in Argentina Causes Concerns (07/19/09 18:11)
Pandemic H1N1 in More Swine In Buenos Aires Argentina (07/18/09 13:31)
1918 Pandemic H1N1 Human/Swine Recombination (07/14/09 19:30)
1918 and 2009 H1N1 Similarities Confirm Recombination (07/13/09 20:27)
Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 Surveillance Failures in US (07/11/09 14:41)
Widespread Evolutionarily Fit Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 (07/10/09 06:51)
Tamiflu Resistant Novel H1N1 in Saskatchewan Raises Concerns (07/08/09 19:40)
Novel H1N1 in Saskatchewan Raises Pandemic Concerns (07/08/09 13:50)
Hong Kong Tamiflu Resistant Pandemic Sequence Released (07/07/09 06:17)
Explosion in Argentina Pandemic H1N1 Fatalities (07/06/09 17:17)
Asymptomatic Traveler With Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 (07.04/09 20:20)
Lessons Not Learned in H1N1 Tamiflu Resistant Spread (07/03/09 18:33)
Surveillance Flaws Drive Silent Spread of Tamiflu Resisatnt H1N1 (07/03/09 15:20)
Tamiflu Resistant Swine H1N1 in Hong Kong and San Francisco (07/03/09 13:36)
Acquisition of H274Y Tamiflu Resistance in Pandemic H1N1 (07/01/09 02:05)
Silent Spread of Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 (06/30/09 13:15)
Roche Comments on Tamiflu Resistant H1N1 Raise Concerns (06/29/09 20:27)
Tamiflu Resistant Pandemic H1N1 in Denmark Raises Concerns (06/29/09 16:15)
H1N1 Fatality Among 200 Infected Naval Cadets in Thailand (06/29/09)
Hospitals Verging on Collapse in Argentina (06/28/09 23:32)
Medical Emergency in Buenos Aires Raises Pandemic Concerns (06/27/09 23:45)
Soaring Death Rate in Buenos Aires Raises Pandemic Concerns (06/27/09 18:06)
Pandemic H1N1 Cluster in Buffalo New York Raises Concerns (06/22/09 12:45)
E627K Acquisition in Swine H1N1 Raises Pandemic Concerns (06/18/09 11:38)
Delayed Pandemic 6 Designation Raises Pandemic Concerns (06/11/09 18:10)
Critical Swine H1N1 Cases in Canada Raise Pandemic Concerns (06/10/09 00:25)
Swine H1N1 Explosion In The United States (06/09/09 15:30)
Manitoba Ventilator Request Raises H1N1 Pandemic Concerns (06/08/09 22:50)
Swine H1N1 Summer Spread Raises Pandemic Concerns (06/01/09 13:20)
Hazardous WHO Phase Daze (05/26/09 17:54)
Suspect Swine H1N1 Toddler Death in NY Raises Concerns (05/19/09 15:06)
Transmission of Swine H1N1 in Japan Signals Phase 6 (05/18/09 14:45)
H1N1 Explodes in Queens New York (05/15/09 12:57)
Transmission of Swine H1N1 in Scotland Signals Phase 6 (05/14/09 13:13)
Swine H1N1 Outpaces Seasonal Flu In the United States (05/12/09 21:53)
H5N1 in Egypt Raises Pandemic Concerns (05/12/09 14:58)
Swine H1N1 in Thailand Raises Concerns (05/12/09 12:23)
New York Confirms Swine H1N1 High School Spread (05/10/09 14:40)
Swine H1N1 Fatality in Washington (05/10/09 07:45
Swine H1N1 Fatalities in Mexico (05/08/09 16:20)
Swine H1N1 Transmission from Human to Swine (05/03/09 07:10)
WHO Confirms Sustained Swine H1N1 Transmission in Humans (04/29/09 23:55)
Likely Swine Flu in Aukland New Zealand Students (04/26/09 09:25)
Sixty Swine Flu Fatalities In Mexico Confirm Pandemic Start (04/24/09 13:30)
California and Texas Swine Flu Clusters Raise Concerns (04/24/09 07:04)
Human Swine Flu Spread to Texas and Likely Import from Mexico (04/24/09 00:50)
Sustained Human Transmission of Swine H1N1 in California (04/23/09 21:30)
Canada Issues Alert on Severe Respiratory Disease in Mexico (04/23/09 02:22)
Human Spread of Swine H1N1 in Southern California (04/22/09 21:05)
Human Transmission of Swine H1N1 in Southern California (04/22/09 04:05)