2010年2月24日水曜日

新型インフルエンザ:発症後の異常行動は全国で151例
 厚生労働省の研究班は30日、新型インフルエンザ発症後に飛び降りるなど生命に影響が及ぶ可能性がある重度の異常行動が9月25日~11月15日の間、全国から151例報告されたと公表した。
 報告例は1~17歳で、11歳と13歳がそれぞれ21例で最多。平均は9・87歳で例年より1歳程度高かった。発熱から24~48時間後に異常行動が見られたケースが5割を超えた。異常行動は季節性インフルエンザでも報告されており、昨シーズンは計179例、一昨年は77例。
 研究班は「新型に注目が集まり報告が多い可能性もあるが、例年の季節性による異常行動に比べ発生頻度が今のところ高く、今後も増加する恐れがある。発症時は注意深く見守ってほしい」としている。【関東晋慈】
毎日新聞 2009年12月1日 東京朝刊


新型インフルエンザ:メッカ巡礼もマスク姿で--サウジアラビア
 【カイロ支局】イスラム教徒の重要行事「ハッジ(大巡礼)」が最高潮を迎えているサウジアラビアの聖地メッカ。新型インフルエンザの感染拡大への警戒態勢が続き、感染予防のため、マスク姿の巡礼者が目立っている。
 今月に入り、ハッジのためメッカを訪問したイスラム教徒は海外からの約160万人を含む約300万人。すでに海外からの巡礼者4人が同国到着後に新型インフルエンザで死亡している。
毎日新聞 2009年11月28日 東京朝刊


新型インフルエンザ:基礎疾患なし、女性が死亡--県内で2人目 /青森
 青森市は27日、市内の50代女性が新型インフルエンザの感染で死亡したと発表した。女性に基礎疾患はなかった。県内の死亡は2人目。市保健所によると、女性は25日に風邪の症状で市販の風邪薬を服用。26日に40度の熱があった。27日午前1時ごろ、女性が冷たくなっているのに家族が気づき、救急搬送されたが同3時50分ごろに死亡が確認された。【矢澤秀範】
毎日新聞 2009年11月28日 地方版


新型インフルエンザ:患者急増、1医療機関あたり71.25人--全国2位 /福井
 16~22日の一週間で、県内1医療機関当たりの新型インフルエンザ患者数が71・25人になり、前の週の約2倍に急増している。県新型インフルエンザ対策本部は26日、改めてうがいや手洗いなどの徹底を呼びかけた。
 健康福祉部の多田和正企画幹と健康増進課の一戸和成課長によると、1医療機関当たりの患者数71・25人は、大分県の77・21人に次ぎ全国で2番目。25日現在、県内で新型インフルエンザによる入院患者は42人おり、うち15歳未満は37人で全体の約9割を占める。
 特に大型医療機関に患者が集中し、福井市の県立病院では連休となった今月21~23日の外来患者約650人のうち、約270人が新型インフルエンザとみられる患者だった。
 多田企画幹は「夜間や休日に患者が地域の中核病院に集中している。特に夜間の場合、軽症なら翌日に受診を」と話した。【大久保陽一】
毎日新聞 2009年11月27日 地方版


新型インフルエンザ:平均患者数が全国最多--16~22日、定点医療機関 /大分
 ◇5歳未満が増加傾向
 県の新型インフルエンザ対策本部会議が26日開かれ、県内の定点医療機関の新型インフル患者数(16~22日)の平均77・21が全国最多だったことが報告された。5歳未満の患者数が増加傾向にあるという。
 また、健康な幼児(1歳~就学前)対象のワクチン接種(12月3日開始)を受けられる403医療機関のリストを同日、県のホームページで公表した。また、別の医療機関372では、かかりつけ患者のみが受けられる。県は「対象者全員分のワクチンが確保できている。連絡は慌てず、なるべく住居地の自治体で受けて」と呼びかけている。【小畑英介】
毎日新聞 2009年11月27日 地方版


新型インフルエンザ:感染者、再び急上昇 全国最悪か /大分
 ◇16~22日、1医療機関77・21人
 増加ペースに陰りが見られていた県内の新型インフルエンザ感染者数が、再び急上昇に転じた。県健康対策課が24日発表した今月16~22日の新規感染者は1医療機関あたり77・21人。全国ワースト2だった前週(53・64人)から激増。前週のワースト1は愛知県の58・7人で、他県の集計はそろってないが、大分が全国最大の流行地になった可能性もある。【梅山崇】
 この期間の新規感染者総数は4478人で、年代別に見ると、0~9歳2617人、10代1561人、20代84人、30代120人、40代以上96人。感染の中心は乳幼児に移りつつあるとみられる。
 最多は北部保健所管内(宇佐、中津、豊後高田市)の122・3人で、警報基準値の4倍以上。大分市は今月2~8日の68・81人から9~15日は57・13人に減ったのに、今回は75・38人に再上昇。健康対策課は今月初旬、県内の総感染者数見込みを30万人から10万人に修正し、感染ピークを9~15日と見立てたが、「全く分からなくなった」と撤回した。
 また、県はこの日、次回ワクチン接種開始が12月3日になると発表。新たに健康な幼児(1歳~就学前)も対象に。幼児は全4万5000人分が今回で用意できるという。接種可能な406医療機関のリストは26日午後に県ホームページに掲載されるほか、28日の毎日新聞に広告が出る。
 この日は、「1歳児未満の保護者」と「健康な小4~6年」を12月28日に、中学生を1月前半に接種開始する前倒し計画も公表。輸入ワクチンを利用する予定だった65歳以上は、海外で重い副作用が出ており、1月後半だったのを2月後半に遅らせる見通し。
毎日新聞 2009年11月25日 地方版

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